2月から3月のまだまだ寒い時期に見頃を迎える花と言ったら梅ですよね。梅は小ぶりの花がピンク色に美しく咲いて、桜とは違うまた違った趣を感じることができます。
そんな梅が綺麗に咲き誇る名所として有名なのが、京都にある「北野天満宮」です。
北野天満宮は学問の神様である「菅原道真」をお祀りしている、全国の天満宮の総本社であります。そしてその北野天満宮で行われる「梅花祭」は毎年、菅原道真の 祥月命日 に行われ、なんと900年も続く、歴史的なお祭りです。ここでは、北野天満宮や梅花祭について詳しく解説をしたいと思います!
北野天満宮の梅園で行われる梅花祭とは?
北野天満宮の梅花祭は、菅原道真公の祥月命日にあわせて毎年2月25日に行われます。菅原道真公は、とても梅が好きだったと言われており、その日に梅とともに菅原道真公をしのびます。北野天満宮には約50品種、1500本の梅があり、見頃になると、満開の梅の木が見られ、大変美しいです。
梅花祭では、京都の芸妓さんや舞妓さんによる野点(野点大茶湯)も開かれます。この野点はもちろん、一般の参拝客も参加することができます。京都で満開の梅を見ながら、芸妓さんや舞妓さんにお茶を入れてもらうのは、侘び寂びの真骨頂のようなもので、大変はんなりします。
※「はんなり」とは関西の言葉で「落ち着いた華やかさとともに上品さを感じること」という意味です。
梅園への入園料はどれくらい?
では北野天満宮の梅園への入園料(観梅料)はどのくらいなのでしょうか?
梅園の料金ですが、大人が1,000円で、小学生以下が500円となっております。ちょっと高いかと思うかもしれませんが、ただこの料金の中に「梅昆布茶とお茶菓子」が含まれているため、それほど高くはないですね。京都で満開の梅の花を見ながらいただく「梅茶とお茶菓子」は格別ですよ。
梅園そのものは毎年2月上旬から3月下旬まで公開されています。
ただ梅花祭の時の芸妓さんや舞妓さんによる「野点大茶湯」に参加する場合は「拝服券」と呼ばれるチケットが必要です。これは1枚2,000円なのですが、ものすごく人気があります。毎年1月25日から先着3,000名分を発売されるのですが、それでも人気で意外と早めに売り切れてしまいます。
当日に購入することは、ほぼほぼ不可能ですので、参加したい方は事前に北野天満宮の文道会館で購入しておいたほうがいいですね。この「野点大茶湯」も梅花祭の目玉の1つですので、参加したい方は是非とも入手してくださいね。
北野天満宮の梅干しが厄除けに人気!?
北野天満宮には1,500本もの梅の木が植えられていますが、3月末ぐらいで散り始めます。
その後は、北野天満宮では6月に梅の実の収穫が行われるのですが、その収穫量は約3トンにもなるそうです。まるで梅農家のレベルですね…(笑)
その北野天満宮で取れた梅の実は、まず2ヶ月ほど塩漬けにされます。そして塩漬けが終わった梅は、今度は8月頃に天日干しをされます。この天日干しも境内で行われているので、見ることができるのですが、なんだか梅干しがとても荘厳に見えます。天日干しが終わると、もう1度塩に漬けて、梅干しの完成です。
11月になると完成した梅干しを奉書紙と呼ばれる和紙に包み、社頭(神社の付近)で販売されます。この北野天満宮さんの梅干しは「大福梅」とも呼ばれ、縁起物や厄除けになると考えられているので、お正月には良い年になるように願いを込めて、たくさんの人が買い求めていきます。大福梅は1袋で6粒入っており、約700円ほどです。
大福梅の食べ方としては、そのまま食べるのではなく、お茶か白湯に入れて食べるのが良いとされています。大福梅の販売期間はだいたい12月中旬ぐらいまでです。
なかなか、遠方の方は買うのが大変でしょうが、入手する機会があれば、ぜひ大福梅で新年を祝ってみてくださいね。
北野天満宮の梅花祭と梅園のまとめ
北野天満宮は歴史ある神社です。そのため梅園はもとより梅花祭にも人気がありますし、大福梅の梅干しも食べるだけでパワーがもらえそうですよね。また京都には北野天満宮に限らず多くの歴史的な梅園やパワースポットがあります。ぜひ、梅が咲くころに京都に来てください。
たくさんのご利益がもらえること間違いなしですよ!