子供のころ、うるう年(うるう日)に生まれた子は「4年に1回しか誕生日がないからかわいそうだな」って思っていました。というのも、お誕生日のプレゼントも、みんなからのお祝いも、美味しいケーキも4年ごとしかないじゃない、と考えていたからなんですね。
もっとも現実には、誕生日が4年に1度しか来ないというわけではなく、ちゃんと毎年お誕生日はやってくるのですが、実際に「うるう年(うるう日)」に生まれた人の誕生日はどうなっているのでしょうか?
うるう年(うるう日)に生まれた人の誕生日は?
昔の人は、うるう日に限らず、わざわざ誕生日の届日(出生届)を変更したりしていました。今はそんなことはできないですが、昔はかなりゆるかったんですね。私の母親は兄弟5人いましたが、祖父が子供の誕生日を全部祝日にできちゃったくらいのゆるさです。さすがに何か月もずらすのは無理ですが、生まれてからの近い祝日に変更して届けても受理されていたんですね。
そんな時代には、2月29日に生まれると前日の2月28日や翌日の3月1日だけでなく、覚えやすいよう2月22日や、女の子なら3月3日の桃の節句にして届ける人も多かったようです。
ところで、もし出生日の2月29日で出生届を出したらどうなるのでしょうか?少し興味があったので、近くの役所で聞いてみたところ、戸籍では「2月29日」そのままで登録されるそうです。
でも、そのやり方だと「4年に1度しか歳を取らないんじゃないの?」って思ってしまいますよね。
実は戸籍上の年齢の考え方は「誕生日がきたら1つ歳が増える」ということではなく、「誕生日の前日が終われば1つ歳が増える」ということなので、うるう年でない年でも2月28日の午後11:59が過ぎると年齢が1つ加算される、というシステムになっているんだそうです。
では2月29日に生まれた子は、うるう年でない年のお誕生日のお祝いはいつしてもらっているのでしょうか?
これはもちろん家庭で決めることなので、特に決まりはありません。「2月29日は2月の最後の日だから」ということで2月28日にお祝いをする家庭と、「2月28日を超えてから」ということで、3月1日にお祝いしている家庭と、ほぼ2つに分かれているようですね。
もちろん本人の希望も聞いて決めることもあるでしょう。もしかすると子供のときはプレゼントを早くもらいたいので2月28日、歳を重ねてくると1日でも歳を取るのが遅い方がいいので3月1日に変えている人がいるかもしれませんね。
うるう年が誕生日の有名人は?
4年に1度のうるう歳(うるう日)に生まれる確率は、365日×4年+1日(うるう日)で「1,461分の1」になり、普通の人の「365分の1」に比べると、かなり低いですよね。でも意外と「うるう日が誕生日」という有名人や著名人って結構おられるんですよ。
- 吉岡聖恵 さん(歌手:いきものがかり)
- 赤川次郎 さん(小説家)
- 峰竜太 さん(俳優・タレント)
- 飯島直子 さん(タレント・女優)
- 原田芳雄 さん(俳優)
- 今井りか さん(モデル)
- 吉田安英 さん(歌手:D-51)
私の祖父のように出生日を改ざん(?)した人もいるかもしれませんので、他にもおられるかも知れませんね。
あと人物ではありませんが「東京スカイツリー」が完成したのも2月29日だったんですよ。
なぜこの日に完成したのかはわかりませんでしたが、高さが634㎡(むさし)の語呂合わせ(?)なので、完成日が2月29日というのも偶然ではないのかも知れませんね。いずれにしても、みんなの記憶に残りやすい日ではありますね。
うるう年の人の誕生日をまとめると・・・
うるう年(うるう日)の2月29日に生まれた人は、戸籍でも2月29日生まれになりますが、年齢は「2月28日が過ぎたら歳が1つ増える」という考え方なので、4年に1度しか歳を取らないということではありません。また、うるう年ではない年には、お誕生日のお祝いは、前日の2月28日か、翌日の3月1日に行う家庭が多いようです。
うるう日に生まれた人は「本当の誕生日が4年に1度しかない」とネガティブに考えるよりも、むしろ「普通の人は『365分の1』なのに、自分は『1,461分の1』という滅多にない奇跡のような日に生まれた」とポジティブに考えた方が楽しいかもしれません。
ところで、もし自分に2月29日が誕生日の友人や知人がいれば、うるう年でない年に「おめでとうメール」をいつ送ればいいのか考えてみたのですが・・・28日の24時が過ぎてから送ったほうがいいですよね。もし前日の2月28日に送ったら、相手によっては「まだ歳を取ってない!」と気分を害されることもあるかも知れませんからね。