2月のイベントといえば節分の豆まきですよね。
節分は春を告げる、日本古来からのイベントであり、豆まきをしながら「鬼は外、福は内」と掛け声を出すのはもうお決まりですよね。
節分は小さい子供がいる家庭では豆まきをやると思いますが、気になってしまうのは豆で部屋が汚れてしまうことですよね。実際、豆のカケラやクズなどが部屋に散らばってしまうと片付けも大変ですし、虫も湧いてしまいます。福じゃなく虫がやってきたら意味がないですよね。
そんな豆まきで部屋が汚れないためにも今は落花生をまいているところも多いです。
しかし、これって節分という伝統行事には許されることなのでしょうか?
ここでは節分の豆まきで落花生を使っていいものか解説をしたいと思います。
節分の落花生は汚れないので便利!
結論からいえば、節分で汚れないために落花生をまくのは「問題ない」です。
節分で一般的にまかれるのは福豆ですが、これは大豆です。節分は平安時代ごろに伝わり、日本で行われるようになったのですが、豆をまくのは「魔滅(まめ)」から来ていて、特に大豆という理由はないんですね。
豆まきが長い年月をかけて定着をしていく中で、自然に大豆が福豆として定着したのでしょう。ですので、落花生で豆まきを行なっても問題はありませんし、何より落花生の豆まきには様々なメリットがあります。
何と言っても殻付きですのでまいても汚れませんし、片付けも楽ですよね。また豆を食べる際にも、部屋にまいた落花生の殻を割って食べればいいので、非常に衛生的です。
実際、落花生で節分を行うのは東北や北海道では一般的らしく、およそ8割の家庭が落花生で豆まきを行うそうです。東北や北海道に住んでいる、あるいは出身の人にとっては、むしろ「節分で落花生をまくのが普通だと思っていた!」という人も多いのではないでしょうか?
また他の地域でも、幼稚園などの豆まきイベントでも、落花生の方が衛生面や片付けの面でも利点が多いので、今は落花生の方が一般的のようです。
節分は祝うことが大事ですから、福豆でも落花生でも楽しく豆まきをすれば全然OKですよ!
成田山での豆まきは落花生を使うって本当?
節分になると各地の神社で豆まきイベントが行われますよね。
落花生の産地で有名な千葉県では神社などの寺院でも、豆まきを落花生で行なうのでしょうか?
調べてみたところ、千葉県成田市にある「成田山新勝寺」では、落花生を使った大規模な節分による豆まきイベントが開かれています。
このイベントは有名人を呼んで行なうのが恒例になっていて、過去のイベントに参加された有名人では、
- 白鵬さん
- 稀勢の里さん
- 深田恭子さん
- 松山ケンイチさん
- 玉木宏さん
などなど、かなり著名な方が参加されていますね!
成田山の豆まきでは落花生だけでなく福豆も一緒にまかれるのですが、落花生だけで400kgにもなるそうです!それだけ大きいイベントですし、そもそも落下生400kgなんてどのぐらいの量になるのか想像もつきません…。
ちなみに、この成田山での豆まきイベントですが、一般的な豆まきの際の掛け声である「鬼は外、福は内」ではなく、「福は内」だけを言うそうです。これは、鬼が室内に入ってきても、鬼さえも改心させて福の神として扱うだからだそうです。
なんとも懐が深い考え方ですね!
このように大きな寺院でも節分に落花生を使うので、福豆でなければならないという明確な作法があるわけではありません(調べると様々な習わしが諸説あるようですが…)。
ですので、各ご家庭やその地方に根付いている方法で、節分を楽しむのが一番いいと思います。
家族で節分の豆まきをやる場合は、特に子供が楽しめる節分にしてあげましょう。
落花生を節分に使うのは一般的
東海地方では、幼稚園の頃の節分は福豆をまいていましたが小学校の低学年ごろから落花生が広まってきて、小学校の節分の豆まきでは落花生をまいた記憶があります。豆まきが終わったら、まいた落花生を拾って殻を割ってみんなで落花生を食べました。もうこれも20年近く前の話ですので、今ではもっと落花生が一般的になっているでしょうね。
落花生や福豆に限らず、子供の思い出に残ることが一番です。
ぜひ、節分の日はみんなで豆まきを楽しんでくださいね!