3月にあるイベントと言えば、ひな祭りですよね!女性の方はひな祭りでお祝いをしてもらった人も多く、思い出に残っている方も多いのではないでしょうか?
またひな祭りシーズンになると、スーパーでもよく「ひな祭りの歌」が流れていますよね。
♪ 灯りをつけましょぼんぼりに〜 ♪
この歌い出しから始まる、ひな祭りの歌は誰しもが聴いたことがあると思います。しかし、実際ぼんぼりってなんだかわかりますか?しっかりと説明をすることはできますか?
ここではぼんぼりを含めてひな祭りの風習などについて、説明していきたいと思います!
ひな祭りのぼんぼりの意味を詳しく知りたい!
では、ぼんぼりとは一体なんなのでしょうか?
ぼんぼりとは、お雛様の両脇に飾られている「ちょうちん」のような明具のことです。まぁ灯りをつけましょ、という歌詞がありますから、照明道具だということは予想はつきますよね。
このぼんぼりですが漢字で書くと「雪洞」と書きます。漢字まで知っている人は意外と少ないのではないでしょうか。雪洞はそのまま音読みをして「せつどう」と読むこともできますよね。雪洞とは冬山登山や豪雪地帯で、倉庫や寝床として雪を掘って作った横穴のことなんです。
また「ぼんぼり」の由来は「ほんのり」という言葉から来ているとも言われています。この「ほんのり」には「ほのかに」という意味もあるんですね。
江戸時代の結婚式は亥の刻(夜の9時から11時)の間に行われていました。昔のことですから、その時間帯になると屋外はもとより家の中も真っ暗で、まるで雪洞のような状態でした。そのため結婚式を見るために、ほのかに明かりを照らす必要があり、そこから雪洞を「ぼんぼり」と読むようになったんです。
言い換えると、お雛様とお内裏様の二人がずっと幸せに暮らしていくためにも、両脇にしっかりとぼんぼりがあるということですね。「ぼんぼり」のほのかな優しい明るさのように、子供には育ってもらいたいものですよね!
ひな祭りの風習の歴史を知りたい!
ひな祭りは昔から続く伝統的な行事のため「ぼんぼり」だけでなく、それ以外にもたくさんの風習などがたくさんあります。ひな祭りの定番である、雛人形ももちろんそうです。
ひな祭りは平安時代ごろに始まったとされています。
当時は、3月に祈祷師が子供の健康を祈って祈祷をするという行事がありました。また当時は貴族の女の子の間に「ひいな」と呼ばれるお人形遊びが流行っていました。この「ひいな」が雛人形の原型と呼ばれ、いつしか二つが合わさって、ひな人形を飾って子供の健やかな成長を願う「ひな祭り」として広く伝わるようになりました。
またひな祭りの広がり方からも当時の風習がわかります。ひな祭りが始まった頃は、ひな祭りは貴族の間だけの行事でした。なにしろ元が貴族で遊ばれる「ひいな」人形ですからね。そのため貴族は自分の権力を見せつけるために、雛人形がどんどん豪華絢爛で巨大なものになっていきました。
しかし、江戸時代になると「天保の改革」によって、ぜいたくが禁止される令が出されます。豪華絢爛な雛人形はそのときに贅沢品だとされてしまい、貴族のお祭りからどんどん消えていってしまいます。が、逆にその結果、それまでの贅沢品に指定されないような、普通の家庭でも手が届くような雛人形が作られるようになり、ひな祭りが一般庶民にも広がるようになったんですね。
今の雛人形の原型はこのころに完成され、その後三人官女や五人囃子、7段飾りなど、職人によって雛人形もどんどん改良されて新しいものが作られていくことになります。ひな祭りの歴史は古いですが、ひな祭りが一般庶民にまで伝わったのは歴史は意外と浅いんですね。
そのほかにも、ひな祭りの時に食べる「ちらし寿司」や「ひなあられ」には、子の健康を願う親の願いが込められています。このように、ひな祭りから当時の人々の歴史や風習が見て取れますね!
ひなまつりの思い出は・・・
ひな祭りはこれ以外にも様々な風習や歴史があって、とても一度にはとても書ききれません。
男兄弟だけの家庭では、ひな祭りに特別な思い出などないかもしれませんが、女性はひな祭りが特別な行事であった人が多いですよね。その気持ちはきっと、昔の人も同じだったと思います。ぜひ、ひな祭りへの気持ちを忘れず、またその風習の意味を知って、それを伝えていってくださいね!