春の彼岸の日にちっていつ?お盆との意義の違いもわからない!?

墓に手を合わせる女の子生活
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春には色々なイベントがあります。

卒業イベントなどの学校行事やスポーツイベントも多いですが、忘れて欲しくないのが春の彼岸です。

お盆はその時期が夏休みになっていることも多く、また秋の彼岸は敬老の日と合わせた「シルバーウィーク」で帰省をしたりと印象に残っていると思いますが、春の彼岸は意識している人は意外と少ないかもしれません。

お盆同様に春の彼岸も日本に昔から続く伝統的な風習なので大事にしてもらいたいですよね。ここでは春の彼岸の基本的な内容について説明をしたいと思います!

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春の彼岸の日にちっていつ?

3月のカレンダー

まず彼岸ですが、シーズンは春と秋の年2回あります。春の彼岸は春分の日を真ん中とした前後3日間、計7日間です。このように彼岸は合計で7日間ありますが、一番最初の日を「彼岸の入り」と言い、春分の日の真ん中の日を「彼岸の中日」、最終日を「彼岸明け」と言います。

春分の日は祝日ですが、それ以外にも昼と夜の時間がほとんど同じ長さになるという日でもあります。つまり太陽がちょうど西の方角に沈むということですね。仏教の世界では「あの世」は西にあると言われています。そこで太陽がちょうど西に沈むことから、春分の日は「あの世との距離が一番近い」、つまり「ご先祖様がいちばん近くにおられる日」ということで彼岸は考えられてきました。

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春の彼岸の意義ってどういうこと?お盆との違いは?

生花とお墓

では春の彼岸の意義とはいったい何なのでしょうか?またお盆との違いはどのようなことなのでしょうか?

さきほど彼岸は春と秋、年2回あると書きましたが、その2つには大きな違いはありません。つまり春の彼岸も秋の彼岸も、やるべきことは同じことなんですね。

具体的に言えば、どちらもご先祖様が眠るお墓にお墓参りをして、供養をしてお供え物をします。なんだかお盆と似ているような感じを受けますが、簡単に言うと簡易的なお盆と捉えても大丈夫です。

お盆と彼岸の大きな違いは、お盆の場合は「ご先祖様の霊を現世に招き入れる」と言う意味合いがありますが、お彼岸の場合は「あの世との距離が近いときに自分たちがご先祖さまを供養する」と言う意味合いがあります。つまり自分たちがご先祖様を招き入れるか、自分たちからご先祖様に近づくかということが、お盆とお彼岸の意義で大きく違うところなんですね。

そのような意義の違いがあるので、お盆の場合はご先祖様を招き入れるために迎え火や送り火などを始めとする様々な行事がありますが、お彼岸の場合は自分からご先祖様に近づくということなので、そのような特別な行事はありません。

つまり、お彼岸の行事はご先祖様が眠るお墓にお参りをして、ご先祖様に思いを寄せて敬うということが一番大きな意義ということなんですね。

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お供えの ぼたもち と おはぎ の違いとは?

ぼたもち

お彼岸に明確な行事はないですが、お供え物には春は「ぼたもち」秋は「おはぎ」をお供えすることが多いです。実は「ぼたもち」と「おはぎ」は、地域によって特性はありますが、基本的にはほとんど同じのものです。これは、ぼたもちは春に咲く「牡丹の花」から名付けられ、おはぎは秋に咲く「萩の花」から別々の名称で呼ばれるようになりました。つまり季節によって呼び名が変わる程度ですので、そこまで名前は気にする必要はないんです。最近では春のお彼岸でも和菓子店で「おはぎ」として売られているケースもよく見かけますよね。

では、なぜお彼岸に「ぼたもち」や「おはぎ」をお供えするようになったのでしょうか?

これには諸説ありますが、ぼたもち・おはぎに使われる小豆は赤い色をしており、古来より赤は魔除けの色として考えられていました。例えば神社の鳥居は赤色ですよね。これも魔除けの意味があるというところからきているんです。

また、ぼたもち・おはぎはもちと小豆から作られたあんこを合わせたものです。この2つを「合わせる」からことから、ご先祖さまと、自分たちの心を通い合わせると信じられました。(きな粉をまぶしたものなどは後から派生して作られたもので、本来のぼたもち・おはぎは小豆だけのものです)

このようなことから、ぼたもち・おはぎをお供え物にするのですが、お墓にぼたもち・おはぎを備えたら、そのままお墓に供えたままにしないようにしてくださいね。というのも、そのままにしておくと、カラスなどが寄ってきてお墓が荒らされてしまいます。ぼたもち・おはぎをお供えして、供養が終わったあとは持って帰って、家で美味しく食べるようにしてくださいね!(余談ですが、お墓にお供えした飲食物は必ず持って帰るように取り決めをしているお寺や墓地もありますよ)

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お彼岸についてのまとめ

墓前で手を合わせる女性

彼岸はニュースで見たり聞いたりする程度でお盆と比べると印象が薄く、毎年しっかりお墓参りをしている人は少ないかもしれません。しかし、彼岸はご先祖様と私たちを結ぶ大事な行事です。ぜひ、お盆だけではなく、お彼岸にもお墓参りをして、ご先祖様にご挨拶をしてみてはいかかでしょうか?