ホワイトデーの市場規模が知りたい!海外にもホワイトデーってあるの?

ホワイトデーイベント・行事
この記事は約4分で読めます。

3月になると、2月のバレンタインと同様に男性も女性も気になるのがホワイトデーですよね。

このホワイトデーは人によっては楽しみであったり、嫌であったりと感じたり様々ですよね。恋人にバレンタインデーのお返しを選ぶのは楽しいですが、職場でもらった大量の義理チョコのためにいちいちお返しするのが嫌というか面倒だと感じることはありませんか?

そのため、職場はもとより学校や幼稚園(!)でもバレンタインデーのチョコを渡すのを禁止しているというところまであるようですよ。

しかし、この悲喜こもごものホワイトデーですが、いつから始まって、またどれぐらいの市場規模なのでしょうか?またバレンタインデーは海外にもありますが、ホワイトデーはアメリカを始め、海外にもあるのでしょうか?

ここではホワイトデーの市場規模や、海外のホワイトデーの状況について解説をしてみましょう。

スポンサーリンク

ホワイトデーの歴史と市場規模

高価なプレゼント

ホワイトデーを説明するには、まずバレンタインデーとの歴史の関係を考えなくてはいけません。

バレンタインデーの歴史は、なんとローマ時代にまで遡ります。ローマ時代は兵士は結婚が禁止されていましたが、それを哀れんだ聖職者のバレンティヌス(バレンタイン)は結婚禁止の法をそむいて、兵士と恋人を結婚させます。その結果、二人は結ばれますが、バレンティヌスは2月14日処刑をされました。このことからバレンティヌスの追悼と愛する者への誓いの日としてバレンタイデーは主に欧米で定着したんですね。

日本のバレンタインデーの歴史は実はそれほど古くはなく、戦後になってようやくバレンタインデーが伝わり、一般的になったのは1970年代になってからです。告白の時にチョコレートを渡すというのは、完全にお菓子の業界のマーケティングで、バレンタインデーにチョコレートを含め、お菓子を渡すという習慣は欧米にはありません。

お菓子の業界のマーケティングの甲斐あって、バレンタインデーの時にはチョコを渡すという「日本式バレンタイン」は定着をしますが、さらにマーケティングの機会を増やすために日本のお菓子業界はホワイトデーを定着させます。バレンティヌスが結婚させた兵士は、バレンティヌスが処刑された1ヶ月後に式を挙げたとされることからホワイトデーは3月14日制定され、その日をバレンタインデーのお返しをする日としました。

元々はお菓子業界がマーケティングのために制定した日ですが、バレンタインデーのお返しの意味合いが強くなり、お返しはお菓子に限らずともよくなっているのが現状です。しかし、それでもやはりお返しとしてはお菓子はちょうどよく、バレンタイデーと並び、ホワイトデーの市場規模も巨大なものとなっています。

年々減少はしているのですが、それでもホワイトデーの市場規模は実に1,200億円(!)ほどの巨大市場になっています。ちなみにバレンタイデーは1,300億円ほどと言われています。ホワイトデーはバレンタインデーほど盛り上がりは少ないような気がするので、市場規模がバレンタインデーと大差がないことに疑問を感じますよね。

この秘密は・・・ホワイトデーのお返しはバレンタインデーでもらったものの3倍返しという考えあるからです。ホワイトデーは市場の販売規模は少ないですが、単価が高いので結果的にバレンタイデーにも迫る市場規模になるのです。「もらったもの以上のものを返さないと」という男の性と「あげたもの以上のものが欲しい」という女性の欲望が渦巻いていて、よくよく考えると怖い日ですよね。。。

スポンサーリンク

ホワイトデーはアメリカなどの欧米にもあるの?

花束のプレゼント

このように日本では大きな市場を誇るホワイトデーですが、海外ではどうなのでしょうか?

結論から言えば、海外でも日本のようなホワイトデーがあるところもあります。

しかし、それは日本を中心としたアジア圏が中心で、アメリカを始め、欧米ではホワイトデーはありません。ではなぜアジア圏ではホワイトデーが認知されているのでしょうか?実はアジアには韓国のロッテを始め、日本にも市場を持つお菓子会社が数多くあります。そのことからアジアを中心に日本のようなホワイトデーが普及しており、立派な市場規模になっています。

しかし、アメリカやヨーロッパで根本的にバレンタインデーでは男女限らず愛を伝え、その際には花束やメッセージカードを渡すのが一般的で、チョコなどのお菓子を渡す習慣はほとんどありません。さらにアメリカやヨーロッパは「好意は純粋に貰うもの」と考えているので、「好意にお返しが必要だ」というホワイトデーの考え方がないんですね。バレンタインデーは欧米諸国が発祥の行事ですから、元々はこのようなものなのでしょう。

つまり日本のような「ホワイトデーにお返しをする」ということは、今後は世界に広がっていくとは考えにくいですし、あくまでも日本を中心とした東南アジアでの文化に限られるんでしょうね。

日本のホワイトデーは・・・

ホワイトデーですが、このような秘密があったのですね。

個人的には家族や恋人、親しい女性に渡すのはいいですが、やはり職場でいちいちお返しというのはめんどくさいところ…。でも義理チョコとはいえバレンタインデーのお返しをしないと女性の視線が気になりますし、どうやら私はインターナショナルな文化には向いていないようですね。

逆に日本には「結婚祝いなどをもらったときにはお返しをする」という伝統的な文化がありますので、たとえ義理チョコであっても「もらったものにはお返しをするもの」と割り切ってしまうほうがいい、と思ったほうがいいのかもしれませんね。