子供が自転車に乗り始めるのはいつがいい?事故を起こした教訓も

育児
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子どもが少し大きくなってくると、いつから自転車に乗せればいいのか、親にとっては悩むところですよね。

実は私の子供は自転車に乗っていて、自動車と衝突したことがあるんです。

そんな私の経験から、子どもに自転車に乗せる時期や親の心構えについてお話します。

 

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子どもを自転車に乗り始めさせる時期

学校や自治体によって多少の違いはあるかと思いますが、一般的には小学4年生くらいから

道路で自転車に乗ることを推奨というか、「道路で乗ってもいいよ」と決めているところが多いです。

 

でも実際には「小学4年生から」と言われても、「その時期では遅くないのかな?」と思いますし、

小学4年生まで自転車に乗らずに我慢させるのも「かわいそうだな」とも思います。

 

私の子供時代を振り返ってみても、小学1年生くらいから自転車に乗る練習を始めていました。

もっとも、電車などの公共交通機関の便がよく、駅まで歩いて2~3分という環境なら、

自転車に乗れなくても、さほど不便さは感じないのでしょうが、私の住んでいたところは

駅まで徒歩10分以上かかってしまうような郊外だったので、子供ごころに「早く自転車に乗りたい」と

思ったのは普通のことだったんですね。

 

今も広い公園や空き地、車通りの少ない場所で、小学校の低学年らしき子どもが、自転車に乗るための練習を

している光景をよく見かけますので、やはり子どもが「自転車に乗りたい、乗れるようになりたい」という

思いは、当時も今もあまり変わっていないようですね。

 

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子どもを自転車に乗せたのは

私の子どもには、自分の子供の時と同じように、小学校1年生になると同時に自転車を買って、

練習を始めさせましたが、実際に一人で乗れるようになるには3か月くらいかかりました。

おそらく平均より遅かった方だと思います。

 

ただ自転車は練習を始めて1日で乗れるようになる子もいれば、なかなか乗れるない子もいるので

そこのところはあまり気にしていませんでした。

また乗れるようになったとしても、最初はふらついたり、ハンドルやペダル、ブレーキなどの動きも

ぎこちないです。まだまだ自転車に不慣れだったとしても、乗れるようになったら乗せてあげたいと

思うのが親としての心情ですよね。

 

特にうちの子の場合は1人で乗れるまでに時間がかかったこともあり、子どももやっと自転車に乗れるように

なった喜びからか、外に遊びに行くときは雨が降っていないときは必ず自転車で出かけていました。

 

一緒に遊んでいた友達も自転車に乗っていたので、さほど心配することもなく、子供が自転車で

出かけるときには「自転車に乗るときは車に気を付けるんだよ~」という声はかけていたものの、

小学1年生だからといって自転車で遊びに行っていることへの危険性はあまり考えていませんでした。

友達の多くも自転車に乗っていましたし、自分自身も小学1年生から自転車に乗っていましたしね。

 

もちろん何の危険性も考えていなかったわけではありませんが、「転んでケガをするかもしれない」

くらいの心配でした。実際に転んで、ヒザを擦りむいて帰ってきたこともたくさんありましたよ。

 

テレビなどで、子供の自転車での事故のニュースを見たときには、不安を感じることもありましたが、

それでもテレビのニュースの中のできごとして見ていただけで「うちの子どもが事故にあうかもしれない」

なんていうことは、現実的には考えてもいませんでした。

 

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子どもが自転車で事故に!

そんな感じで、どこに行くにも自転車に乗って遊びに行ったある日のこと・・・

警察から「私の子どもが自動車と衝突した!」という驚くような連絡が入りました。

あわてて病院に駆けつけると、幸いにも子供は打撲と擦り傷程度で、命に別状もなく、

軽いケガだけで済んだのですが、さすがに警察から連絡があった時は血の気が引きました。

 

事故の直接的な原因は、警察も「自動車の運転手さんが前をよく見ていなかったから(前方不注意)」

という判断でした。とはいえ、自動車の運転手さんが100%悪いということにはなりません

 

少し専門的なことになってしまいますが、自転車は道路交通法という法律で「歩行者」ではなく、

「軽車両」という区分に分類されています。

この法律によって、自転車は自動車と同じ「車両」の扱いになっているので、

自動車と自転車が動いている状態で衝突した事故では、自動車と自転車の両方ともに

『事故を防ぐ責任(義務)がある』と定められているんですね。

つまり自動車と自転車が衝突してしまうと、事故の責任は自動車だけではなく、

自転車にもあるということで、ケガの治療費や壊れた自動車や自転車の修理費用などは、

自転車に乗っていた側も負担しなければならない、ということになってしまうんです。

 

警察の人から詳しい事故の状況を聞いた時、わたしはとても責任を感じました。

結果的には自動車の運転手さんの前方不注意だった、ということですが、

前方を見ていなかったというより、飲食店の駐車場から出てきた時に、

歩道を走っていた子どもが見えなくて衝突してしまったそうなんです。

 

「自転車に乗ってたのに見えいことなんてあるの?」って思いますよね。

これは自動車を運転する人はわかると思うのですが、自動車からは見えない部分

(いわゆる死角ですね)が意外と大きく、特に他の停車してる車やフェンスなどの

物陰から急に飛び出してきた場合には、気付くのが遅れてぶつかってしまうこともあるんです。

 

特に身体の小さい子どもは自動車からは見えにくく、また自転車に乗っている子供も「危ない!」と

思った時に、重い自転車の重量を上手くコントロールする力がなく、そういう瞬時の判断能力も

大人と比べると、まだまだ成長途中で充分とはいえないんです。

 

今回は、たまたま自動車も自転車も、あまりスピードが出ていなかったので、大きなケガには

なりませんでしたが、その時のことを思い出すと、今でも背筋が凍る思いがします。

 

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子どもが自転車に乗るということは

子どもが自転車に乗れるようになると、親としても少し子供が成長したように誇らしく感じますよね。

でも、親は自転車に乗れるようにすることだけを教えるだけではいけません。それと同時にしっかりと

自転車事故の危険性や交通ルールを守らなければならないことも教えておかなければなりません

 

自動車が必ず子どもの乗っている自転車に気付いてくれるとは言い切れないですし、

また交通ルールを守らなければ、どんなに自分が大丈夫だと思っていたとしても、自分の身を守り切れない

ということがあることも教えておくべきです。

 

私はそれを怠っていました。

もちろん小学1年生のうちから自転車に乗せたことがいけなかったという意味ではありません。

自転車の乗り方だけを教えて、そのような自転車の危険性などの本当に教えなければならなかった

大切なことを、ほとんど伝えていなかったことを今も後悔しています。

これは子供の年齢には関係なく、子供が自転車に乗り始めるときには必ず親が教えておかなければ

ならないことだったんです。

 

このときの事故の経験は、幼い子供にとって相当ショックを受けたようで、

「小学4年生になるまで自転車には乗らない」と言われてしまいました。

ケガの痛みより、事故に遭った時の恐怖がトラウマになってしまったようです。

 

でも、この先ずっと自転車に乗らないというのは難しいでしょう。

友達が自転車に乗って移動しているのに、自分だけ走って付いていくというわけにもいきませんし、

中学生になれば部活動などの練習や遠征での移動で自転車を使わなければならない場合もあります。

さらに高校生になれば駅までの長い道のりを重いかばんを抱えて通学したり、帰りが遅くなったときには

徒歩で帰宅するときに犯罪に巻き込まれてしまうなどの危険もあるでしょう。

 

自転車に乗れるようになると、歩くよりずっと移動が楽になるので行動範囲が広くなる反面、

多くの危険と隣り合わせになるということでもあります。

 

私の子どもは事故の「被害者」でしたが、逆に「加害者」になる場合も考えられます。

少し前の話になりますが、自転車に乗って猛スピードで走っていた子供と歩行者が衝突し、

歩行者のほうが大ケガをしてしまったケースがありましたよね。

自転車に乗っていて歩行者と事故を起こすと、自転車に乗っていたのが大人でも子供でも、

相手にケガを負わせてしまうことには全く変わりありません。

 

これはたとえ損害保険に入っていても、治療費を払うというお金の問題が解決するだけ

被害者の傷はもちろん、加害者の心の傷も一生消えることはありません。

 

そのようなことを子どもにしっかりと教えておくことはもちろん、親である私たちにとっても

子どもが自転車に乗るということの危険性は充分に理解しておかなければなりません。