雛人形を無料で引き取りしてもらうには?燃えるゴミでも捨てられる?

随身イベント・行事
この記事は約6分で読めます。

女の子が産まれたら、初節句のときから雛人形を大切にしている家庭もありますよね。でも女の子が結婚して産まれた子供(つまり孫ですね)が男の子だったり、嫁ぎ先がマンションなどの集合住宅だったりすると、なかなか雛人形を持っていくことは難しいものです。

また年数がたってくると、部品を紛失してしまったり、色あせてしまったりと、いろいろな理由で雛人形をどうしようか悩んでいませんか?雛人形をそのまま捨ててしまうと、なんだか縁起も良くないような気がしますよね。

そんな雛人形を引き取ってくれるところはあるのでしょうか?

スポンサーリンク

雛人形を無料で引き取ってもらうには

ひな人形の5段飾り

いちばん確実な方法は「雛人形を欲しい!」という人に譲ることです。雛人形も段飾りになると、それなりのお値段になるので、古くてもいいから欲しいという人がいれば、譲ってあげるのが一番ですよね。

ただ友人や知人で「雛人形が欲しい!」という人は、それほど多くないというか、滅多にいませんよね。そこで活用したいのが「雑誌」や「タウン誌」です。よく「〇〇を譲ります」「〇〇を譲ってください」というコーナーがありますよね。そういうコーナーに応募してみると、意外と欲しい人から応募が来ることがありますよ。

雑誌は発行部数が多い全国版だと、ひな人形の受け渡しが遠方だとかなりの送料がかかってしまいますので、なるべく地域コミュニティで発行しているタウン誌の方が、ひな人形を直接渡せるのでいいですね。実際に雛人形を見て、納得して引き取ってもらうので「思っていたのと違う」という後々のクレームになることも少ないですしね。ただ雑誌やタウン誌に掲載する場合には、連絡先の住所や電話番号などの個人情報を公開しなければなりませんので、そこは割り切って考えることが必要です。

なるべく個人情報を公にしたくない、という場合には福祉施設や児童施設に寄付をするという方法があります。近くの福祉施設や児童施設なら持っていくこともできますし、取りに来てくれるかもしれませんよね。ただこの方法は事前に福祉施設や児童施設が雛人形を必要としているか、ということを確認しておかなければなりません。もう雛人形は足りていて必要ないのに、いきなり送り付けてこられたら施設は迷惑ですよね。福祉施設や児童施設に寄付をしたい場合は、まず施設に雛人形が必要かどうか電話をかけて問い合わせてみましょう。

スポンサーリンク

雛人形を有料で引き取ってもらうには

お焚き上げ

なかなか無料で引き取ってもらえるとことがない場合には、有料で引き取ってもらう方法もあります。これは簡単にいえば神社などで供養料を払って「人形供養」を行ってもらうということです。思い出のある雛人形ですから、使ってもらう場所がなければ、これまでの労をねぎらって思い出とともに供養をしてもらうのがいちばんですよね。

ただ気を付けなければならないのは、人形供養はどこの神社でも行なっているわけではありません。雛人形は段飾りになると重くて大きいので、いきなり神社に持っていって人形供養をやっていなければ無駄な労力になりかねません。近くの神社で人形供養を行っているところをネットで探してみるか、電話をかけて確認をしましょう。もし近くに人形供養を行っている神社がない場合には、遠方でも郵送で受け付けてくれるところもありますので、供養料をどのように納めればいいか、また雛人形をどこに送ればいいのか、詳しく問い合わせてみましょう。ただ供養料はそれぞれの神社で決めているもの(雛人形は人形の数が多いので相場も把握しにくいです)なので、あまりにも高いようであれば、別の寺院を探したほうがいいかもしれません。

また「日本人形協会」では、人形供養の引き渡しを代行してくれます。申し込みをすると日本人形協会から専用の段ボール箱や送付状などが送られてくるので、その箱に詰めて代金を納付するだけです。送った雛人形は、毎年10月頃に行われる東京大神宮の「人形感謝祭」で供養され、はがきで供養が終わったことも教えてくれます。これなら自宅から人形を発送できて(代金を郵便局に払い込みに行く手間はありますが)供養まで行ってくれるので、とても助かりますね。

スポンサーリンク

雛人形を売って処分するには

スマホで稼ぐ

最近はメルカリやヤフオクなどを始めとしたスマホで簡単にできるオークションや個人売買が多いですよね。そのようなオークションサイトなどを使って雛人形を売却することもできます。が、これはシーズン的な要素(雛人形の需要は1~2月以外はほとんどありません)や写真の撮り方などで大きく値段や閲覧数が変わってきますし、人形本体はもちろん、不足品や箱の欠品、汚れなどがあれば売れ残ることも多いです。またオークションなどへの出品時に欠品や汚損を全て説明しておかないと、落札後や販売後に大きなクレームに発展することもあります。

普段からアプリやサイトを利用して出品している人なら、ある程度は慣れていて要領もわかっているので、出品して売却することもできるかもしれません。ところが初めて出品するというのであれば、売り手がつかないばかりか、もし落札されても送料で大幅な赤字になったり、大きなクレームになってしまって、最悪の場合には返品を受けざるを得ない(返送時の送料や各種手数料も自分が負担しなければなりません)ということも起こります。そのようなリスクがありますので、初心者はオークションサイトでの売却はハードルが高いと考えておいた方が無難ですよ。

スポンサーリンク

雛人形をゴミとして処分するには燃えるゴミで

ゴミ収集車

あまりお勧めはできませんが、ひな人形をゴミとして処分する方法もあります。もちろんその場合には自治体のゴミの廃棄方法に従って処分しなければなりません。基本的には雛人形は「燃えるゴミ(可燃ゴミ)」になるのですが、ガラスケースに入っているものなら、ひな人形とガラスケースではゴミの種類が異なりますし、雛壇の板や足場も素材や大きさによって廃棄方法を細かく決められていることがほとんどです。これは自治体によって定められていることなので、どうすればいいのかわからない場合には各自治体に問い合わせてください。

雛人形をゴミとして廃棄する場合には、ただ捨てるのではなく、できれば廃棄する前に「お清め」をしてからゴミとして処分しましょう。家庭で行なう「お清め」は大掛かりなことをする必要はなく、簡易的に「お清めの塩」を雛人形に振りかけて手を合わせる程度で充分です。いずれにしても今まで女の子の成長を見守ってくれていた雛人形ですから、最後のお別れぐらいは感謝の気持ちを込めて「お清め」をしておきましょうね。

スポンサーリンク

その他、ひな人形を処分する方法

古い雛人形

以上、ひな人形の処分に困った時の4点を紹介しました。

これら以外にも「リサイクルショップに引き取ってもらう」「回収業者に引き取ってもらう」などの方法もあります。ただ江戸時代や明治時代から代々受け継がれてきた雛人形や、著名な作家が作ったものなら歴史的な価値や資産価値があるので高額な査定をしてもらえる場合もありますが、それ以外の昭和以降に作られた一般的な雛人形は、状態によっては引き取ってもらえなかったり、逆に引き取ってもらうのに処分料を支払わなければならないこともあります。

処分方法はいろいろとありますが、毎年の成長を見守ってきてくれたお雛様ですから、くれぐれも不法投棄など雛人形を悲しませる処分だけは絶対にしないようにしてくださいね。