宮城県の塩釜市(正式には「塩竈市」と書きます)にある塩釜神社(正式には「鹽竈神社」と書きます)は、全国にある「塩釜神社」の総本山で、安産祈願やパワースポット、松明祭(どんと祭)、節分祭など色々なもので有名なところです。では、それぞれどのようなことを行なっているのでしょうか?
なおこの記事では読みやすくするために「塩竈市」を「塩釜市」、「鹽竈神社」を「塩釜神社」と置き換えて表示していますのでご了承ください。
宮城の塩釜神社って安産祈願が有名ってほんと?
塩釜神社は、安産祈願で有名な神社です。安産で有名になった理由は塩釜神社は海のそばにあるからなのです。昔から出産には潮の満ち引きと深くかかわっていて、満ちているときに陣痛が起こりやすいと言われています。そういったことから妊婦さんが安産祈願に参拝するようになりました。
安産祈願をしてもらう人は、たいてい「妊娠5カ月目の戌の日」に祈祷に行きますので、土日の戌の日は駐車場が満車になることが多いです。特に朝から祈祷に行く人が多いので、午前中が一番混んでいます。また塩釜神社は安産祈願だけではなく、お宮参り・厄除け・家内安全・七五三の祈祷なども行っているので、そのような行事と戌の日、さらに土日に大安まで重なると、かなりの人で混雑していますよ。
今日の塩釜神社は、日曜の大安の戌の日ということで、赤ちゃんを抱えた家族連れで混み合っていました。#塩釜神社 場所: 鹽竈神社 https://t.co/3fGtvqMdqQ
— watawoo (@ccbnodoramu) May 6, 2018
今日は戌の日でお母さんとパズルがときいちゃんと鹽竈神社へ安産祈願に行って来ました✨
きいちゃんの時も来たなぁ(*´ω`*)
日曜やし、大安やしおんなじ5ヶ月の妊婦さんがいっぱいで皆同級生やなぁと… https://t.co/7QvAmNYxig— めりーさんのヒツジ♡ (@merry_coler) November 19, 2017
今日は、戌の日。
鹽竈神社は、安産祈願の方々で溢れていました。
さすが、安産の神様ですね♪美智子皇后陛下のお母さま・正田富美子さんも、美智子さまがご懐妊された時は、鹽竈神社に腹帯を求めたそうです。… https://t.co/mkY9zWnLrj
— NPOみなとしほがま ボランティアガイドの会 (@m_shiogamaguide) January 17, 2016
ただ、安産祈願といえば戌の日といわれていますけど、別に戌の日に祈祷してもらわなくてはダメというわけではありません。もともとは「犬の出産が安産だから」と、それにあやかって戌の日にやってもらうようになったというところからきているんです。例えていうと結婚式には大安に人気が集中するのと同じようなイメージですね。
祈祷料は5,000円より芳志となっており、8,000円以上の祈祷料で神社の腹帯を撤下(おさがり)いただけます。御祈願は代参(代わりの方がお参りする)でも差し支えないようですので、なかなか遠くて塩釜神社にまで参拝に行けない人に代わって、祈祷でいただいた安産御守セットを送ってあげるのもいいかもしれませんね。
塩釜神社は宮城のパワースポット
宮城の塩釜神社はパワースポットとしても有名なんです。心身を浄化してくれるといわれていますが、それは「塩」に関係しています。
例えばお葬式に行った後に塩をパラパラと体にかけますよね。これはお祓い(お清め)の意味があります。塩を小皿に盛って「盛り塩」にして家やお店の隅に置いているのも同じような意味があります。そんなこともあり、塩釜神社も参拝すると身が清められるといわれるようになりました。
塩釜神社そのものもパワースポットですが、その中でさらに強いパワーをもつ場所をご紹介します。
1つ目は表参道の202段の階段、またの名を「男坂」といいます。
なんで男坂と呼ばれるようになったのか、はっきりとした理由はわかりませんが、日本各地の寺院で急な階段などを「男坂」、比較的緩やかな坂道を「女坂」と呼ぶところもありますので「急階段」ということなのかもしれません。事実この階段は急こう配で、普通の階段を登るよりもはるかに大変な階段です。202段の階段を登り切ると、息が切れるほど疲れますし、足はパンパンに張ったような感覚になります。ただ階段を登り切ると、もやもやしたものが一気に発散されて、すっきりした気分になるのでパワースポットとなっています。
もう1つは「七曲坂(ななまがりざか)」です。
その名の通り、くねくねした曲がりくねった道で、文字通り7回折れ曲がる坂で舗装はされていません。雨や雪だと滑りやすいので気を付けてくださいね。この七曲坂は、塩釜神社の参道の中では最も古く、神社の創建と同じ時期の奈良時代頃に神様が通った道といわれています。
男坂から登って、七曲坂で降りていくと、行きも帰りもパワースポットを通ることができるので、心身ともにかなり浄化されそうですね。
鹽竈神社は全国にある鹽竈神社と塩釜神社の総本家らしい。
表参道の男坂と東側にある七曲坂はパワースポットとして有名らしい。
行きは男坂を登り、別宮→本殿→志波彦神社と参拝して古いお守りを納めて新しいお守りを買っておみくじを引いて、帰りは七曲坂を下ってみた。
ちょっと心が軽くなった。 pic.twitter.com/OKV1EwwvvK— まき (@maki1031) November 28, 2019
塩釜神社のどんと祭りってどんなもの?
塩釜神社のどんと祭(正式には「松明祭」と書きます)は毎年1月14日に行われます。
「どんと焼き」というものは聞いたことがあると思いますが、古い神札やお守り、松飾り等を納めてお焚き上げをし、今年1年の無病息災・商売繁盛・家内安全等を祈願するものです。塩釜神社ではこの「どんと焼き」を「どんと祭」として盛大に行われ、また裸参りなども行われるので、当日は交通制限なども行われるんですよ。
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— むしろ (@mushiro_nami) January 15, 2020
今日は鹽竈神社のどんと祭も初めて見てきた! pic.twitter.com/Jn6iJumBRz
— もちまる (@mochimaru_ooo) January 14, 2019
どんと祭は塩釜神社以外の宮城県の神社でも行われていて、仙台市では「大崎八幡神社」「仙台東照宮」「加茂神社」「愛宕神社」、岩沼市の「竹駒神社」なども有名で多くの参拝者が訪れます。とくに「大崎八幡神社」には毎年10万人もの人が来られるんですよ。
仙台から大崎八幡神社のどんと祭のお炊き上げたの動画が、300年の歴史がある全国最大規模のお祭り、今年は暖冬で裸参りも楽だったらしい。 #ftvみんなの天気 pic.twitter.com/JesU8FSPUi
— ガン爺 (@gantaroimo) January 14, 2019
国宝"大崎八幡神社"に行って来ました。①#どんと祭#御神火 pic.twitter.com/xerfMVMC0o
— big sato (@BigYasu1105) January 14, 2020
一般の地域でも普通の「どんと焼き」は神社でやっているでしょうが、普通に正月飾りや古いお守りやお札を燃やすだけで、これほど大掛かりなものではないので、他の地域から東北地方(特に宮城県)に来られた人は驚かれることも多いです。
宮城県にある塩釜神社のまとめ
宮城の塩釜神社は、安産祈願あり、パワースポットあり、お祭りありで1年通して賑わっている神社です。海のそばっていうのが神秘的なものを感じさせてくれるのでいいですよ。ただ階段も坂道も急こう配なので、体力のない人は途中でリタイアしてしまう人も見かけますので、自信のない人は無理をしないでくださいね。
また急こう配の階段は登るときよりも、降りるときの方が足や腰にかかる負担は大きいです。個人的には男坂(階段)から登って、帰りは七曲坂で下った方が楽なような気がします。ただ雪道に慣れていない人や雨の日などは、とても滑りやすいので悪天候のときに来られるときには、くれぐれも足元に注意してくださいね。