餞別はお返しをしないのがマナー!でも近年では変化が・・・!?

悩んでいる女性生活
この記事は約4分で読めます。

春は1年で最も別れの多いの季節で、転勤や退職、転職する人も多いですよね。

そんなときに渡したり、もらったりするのが餞別。

餞別にはお返しは不要との話を聞きますが、実際にはどうなのでしょうか?

スポンサーリンク

餞別にお返しは不要って本当!?

考える女性

餞別にお返しは不要と言われますが、本当なのでしょうか?

餞別という言葉は平安時代に使われていた【うまのはなむけ】という言葉に由来しています。誰かが土地を離れる時に金品や詩歌を贈ったり、宴会を開き安全を祈願したと言われています。

昔は今と違い交通機関が発達していませんでした。また平均寿命も現代よりもずっと短かったので、その土地を離れるということは、二度と会うことのない生涯の別れを意味していたのです。そのため餞別をいただいてもお返しは不要という文化になったんですね。しかし古代は一生の別れを意味していた餞別も、時代の流れで意味やとらえ方が変わってきました。

現代では飛行機や新幹線などの交通機関が発達しているため、たとえ海外に赴任した人とでも、都合さえつけばいつでも会いに行くことができます。つまり今では転勤や退職、転職をしたからといって一生の別れというほど大げさな別れではなくなってきていますよね。

そのため餞別のお返しを贈ったり、お礼状を書いたりする人も多いです。感謝の気持ちを込め、餞別をいただいたお礼として何かお返しをしても、とくに問題はないと考える人も増えてきました。

ただあくまで日本古来の伝統で「餞別のお返しは不要」というのが一般的なルールです。もし餞別を送った相手がお返しをくれなかったとしても「餞別をしたのに何もお返しがなかった」なんて思っちゃダメですよ。

スポンサーリンク

餞別へのお返しの相場やおすすめは?

贈り物

餞別のお返しの相場は、いただいた餞別の金額のだいたい1/3〜半分ぐらいを目安にしましょう。

いただいた餞別よりも高い物をお返ししてしまうと、相手に気をつかわせてしまいます。結婚祝いや出産祝いなどをいただいたときのお返しも、これくらいを目安にするのが良いとされていますよね。

ところで餞別のお返しに商品券などのギフト券を贈ってもいいものなのでしょうか?

商品券はお返しとして「絶対にダメ」というわけではないのですが、金額がはっきり相手に分かってしまうので、少しドライな印象を受けますよね。できればちょっと気の利いた品物を贈った方が喜ばれますよ。

餞別のお返しとして、おすすめの品物をご紹介しますね。

■焼き菓子の詰め合わせ

日持ちがして、個包装になっている焼き菓子がおすすめです。数種類入った焼き菓子のセットを選ぶと見た目も華やかです。

■スティックドリンクセット

お湯を注ぐだけで飲めるスティックドリンクのコーヒーなどはとても喜ばれます。何種類か組み合わせると見た目も楽しいです。

■緑茶 

年配の方から餞別をいただいた場合は緑茶がおすすめです。お茶はいくつあっても困らないため、お返しとしておすすめです。パッケージも色々なデザインがあるので見た目も上品で香りも良いです。

■ハンドクリームやソープの詰め合わせ 

良い香りのするハンドクリームやソープの詰め合わせは女性に喜ばれます。

もちろんこれ以外でも、相手の好みや嗜好を知っているのなら、そのものをお返しにするのが一番ですよ。また遠方へ引っ越したのであれば、その土地の名物などを贈るのというのも気が利いていていいですね。

また餞別のお返しを贈る時期の目安は餞別をいただいてから1ヶ月以内を目安に贈りましょう。「のし紙」はつける必要はありませんが、もし「のし紙」をつけるのであれば、紅白の蝶結びの「無地のし」を選びましょう。お礼状も添えるとより丁寧な印象になりますが、お返しを贈るものの中に入れることができないときは、郵送しても大丈夫です。最近では文房具屋さんや本屋さんなどで、素敵なデザインのメッセージカードが販売されていますので、そのようなものを送るのもいいですね。

スポンサーリンク

まとめ

まとめ

今回ご紹介した内容をさいごに簡単にまとめておきますね。

・餞別のお返しは本来は不要だが、現代では品物をお返ししたり、礼状を書く人が増えている。

・餞別のお返しの相場は餞別の1/3〜半分程度。

・餞別のお返しには基本的にのしは不要。

・餞別をいただいて1ヶ月以内を目安にお返しをするのが良い。

日本の伝統として餞別のお返しは不要とされていますが、餞別をいただいたという感謝の気持ちを込めてお返しをすることは悪いことではありません。餞別のお返しに品物を贈る時は、餞別をいただいた相手のことを考えて選びましょう。