お小遣いはいつから渡し始める?その金額は?
子供のお小遣いはいつから始めるのがいいのか?
お小遣いをあげるときはいくらがいいのか?
結構、気になっている人が多いのですが、それぞれの家庭環境や育て方などで異なりますので、
子供を育てている親戚の人や、よほど親しい人でなければ聞きづらい、相談しにくいようなこと
なのではないでしょうか。
お小遣いを幼児に渡す金額はいくらぐらいがいいのか?
子供のお小遣いは家庭によってばらつきがあるようで、私の周りでは幼稚園ではまだ早いのか、
小学校に入学したタイミングで始めたという家庭が多かったです。
私は幼稚園に入った頃からお小遣いを渡すようにして、子供には自分でお金の管理ができるように
なってほしいと思っていました。
そして実際に子供が幼稚園に入った頃に、お小遣い制度を取り入れてみようとして、
実際にお金(硬貨)を見せて、このお金で好きなお菓子が買えることを教えてみましたが、
お金そのものには興味を示すものの、あまり「おもちゃ」との区別がつかないようで、
転がしたり積んだりして遊んでいるほうが多かったです。
さすがに幼稚園に入ったばかりの子供には、お金という言葉の意味は理解しているようでも、
数字が読めない、お金の価値がよく分からないなどの原因で少し早かったようです。
お小遣いを渡す場合には、お金(硬貨)の価値が分かり、数字が読めて、計算できなければ
買い物まではできませんよね。
うちの子は、スーパーなどの商品は「レジに持って行って、お金を払わないと自分のものにはならない」
ということまでは理解していたのですが、レジで支払うときに店員さんに
「どの硬貨をいくつ(何枚)渡せばいいのか?」ということまでは分からなかったようです。
4歳児だと、このくらいの理解度が普通なのかもしれません。
では子供にお小遣いを渡すときは、いつから始めればいいのでしょうか?
まずは「お金(硬貨)がわかる」「欲しいものが持っているお金で買えるか判断できる」
ということが理解できるようになってからでいいでしょう。
これは個人差がありますので、一概に「何歳になったら」ということは言えないですね。
私は、最初からお小遣いを渡すのではなく、親子でスーパーに買い物に行った時に
「今日は〇〇円まで好きなものを買っていいよ」というところから始めてみました。
そして、それをしばらく繰り返して、自分の欲しいものが「〇〇円」という金額以内で
選べるようになってきてから、お小遣いとして実際にお金を渡すようにしました。
そのお小遣いの渡し方も、最初は「1日いくら」と決めた金額を毎日渡していました。
これは、まだお小遣いというものに慣れていない子供に、月単位や週単位でお金を渡して、
それを管理させるというのは、まだまだ難しいと思ったからです。
私が管理するという方法も考えましたが、それでは「1日〇〇円」で買い物をしようと、
子供が自分で自分の欲しいものを選んだり、また「今日のお小遣いでは買えない」と
我慢することを覚えさせるためにも、親が管理するより子供に考えさせた方がいいだろうと思い、
毎日「今日のお小遣い」として子供に渡していました。
「お小遣い」として渡したものですから、その使い道は子供の自由にさせていました。
もちろん危険なものや、子供にはまだ早いと思ったもの(先が尖ったものや他人に迷惑をかけそうなもの)
を買ってきたときには、子供に注意して取り上げた(買った金額で私が買い取った)こともありましたが。
お小遣いのルールを作りましょう
お小遣いをお子さんに渡すときは、まずルールをつくることから始めましょう。
ただしお小遣いに限らず、子供とルールを決めるときは親のルール(考え方)を
一方的に子供に押し付けるのではなく、必ず子供に親子で話し合って、
お互いに納得できるものを作ることが必要です。
以前にも書きましたが、私は子供に相談せずに親の一存でスマホのルールを決めてしまい
大失敗したことがあります。
お小遣いの渡し方は?
まず決めなければならないことは「いつ、どのように渡すか」ということです。
例えば私のように毎日渡すのか、まとめて週ごとに渡すのか、月ごとに渡すのか、
あるいは単純に「お小遣い」として渡すのではなく「お手伝い」などをしたときに、
その報酬として渡すという方法もあります。
私は子供の頃には毎日、朝に家の雨戸を開ける、ポストから朝刊を取ってくる、父親の靴を磨くなどで
お小遣いをもらっていました。
また夏休みなどの長い休みの時は、朝夕に植木に水を撒く、というようなこともやっていました。
この方法は、お手伝いという「労働」または「仕事」をすることで、お金が貰えるという
「働いて給料をもらう」と同じ仕組みを、子供のころから覚えることができます。
また自分が寝坊してお手伝いができないと、自分のお小遣いが減ってしまうので、
子供のころから「責任感」を養うこともできます。
ただしこの方法の欠点は、子供が「お手伝い=お小遣い(アルバイト)」という感覚になってしまい、
「お小遣いをくれないのなら、お手伝いをしない」と考えてしまいがちなので、
お小遣いを渡すか渡さないにかかわらず、先に子供にさせるお手伝いを決めておくことや、
お手伝いをしなかった日はお小遣いを渡さないというペナルティーを作っておくのも
効果があるかもしれませんね。
私は子供の頃にこういうお小遣いのもらい方をしていましたが、他にも幼児にどんなことを
お手伝いしてもらえばいいのか思いつかない人はこちらも参考にしてください。
お小遣いで買うものと親が買わなければならないもの
お小遣いの範囲で買うものと、親が買わなければならないものの線引きも必要です。
例えば、筆記用具でも幼稚園や学校で使う標準的なものは親が買わなければならないものですが、
追加で子供がキャラクターが入った消しゴムが欲しいと言えば、それはお小遣いで買わせる、
というように、同じ筆記用具でも親が買うものと子供が買うものは明確に線引きをしておくべきです。
またマンガでも歴史や理科、英語などの学習をわかりやすく解説するためにマンガを使った
児童書(勉強に役立つもの)は親が買うべきですし、それ以外の単なるコミックスは子供のお小遣いで
買わせる、などの線引きもしておいたほうがいいでしょう。
なお日常生活で明らかに必要になるお金(幼稚園で必要なもの、クラブ活動費、自転車などの消耗部品、
衣料品や靴、散髪など)は、子供の小遣いではなく親が支払ってやるべきものですね。
お小遣い帳をつけさせましょう
子供にはお小遣い帳をつけさせましょう。
といっても、さすがに幼児に、いきなり「お小遣い帳」をつけさせるのは無理ですよね。
幼児の段階では「今のお金で欲しいものがいくつ買えるか?」とか、欲しいものが1日のお小遣いで
買えないときは「これを買うためには毎日のお小遣いを使うのを何日我慢すればいいのか?」
というようなことを判断させるだけでいいでしょう。
もちろん子供が迷っているときや、計算できなくて困っているときには、
親がわかりやすくアドバイスをしてあげましょうね。
お小遣い帳からは少し離れてしまいますが、幼児には「お金を払って、モノを購入する」という
「お買い物ごっこ」なら、お金と物の流れを体験することができるので、遊びの中に取り入れる
こともいいですよね。
実際に「お小遣い帳」を付け始めるのは、簡単な足し算と引き算ができるようになってからでいいでしょう。
私も初めてお小遣い帳を付けたのは、小学2年か3年生の頃だったと思います。
お小遣い帳を付けるようになると「モノを買うとお小遣いが減る」という単純なお金の流れに、
改めて気付くようになり、今までは自分が欲しいものを欲しい時に買うという単純な買い方でしたが、
自分のお小遣い帳を見て、その時に欲しいものがあっても「本当にこれをいま買うのがいいのか?」と、
お金の価値と物の価値を比較できるようになってきます。
言い換えると「無駄使いが減る」という効果ですね。
私も小学生の頃、クラスメイトが目新しいものを持っていたりすると、ついつい自分も同じものが
欲しくなったりしましたが、お小遣い帳の残高を見て「今はまだ買えないから来月まで我慢しよう」と
諦めなければならないこともありました。
でもそういうときは衝動的に欲しくなっているだけのものが多いので、
翌月にお小遣いが溜まったときには「欲しい」という熱がすっかり冷めてしまっていることも多く、
衝動買いを防ぐ効果もありましたね。
お年玉やお盆玉の幼児の金額はどうするべき?
お小遣いと同じように、お年玉についても悩みますよね。
最近ではお年玉だけでなく、お盆の時期に渡す「お盆玉」というものも一般化してきています。
また、お年玉やお盆玉は自分の子供だけではなく、親戚の子供たちにも渡すものですから、
自分たちだけの考えだけで決めてしまうと、後々ややこしくなることも考えられますよね。
そこで、自分の子供と親戚の子供について分けて考えてみましょう。
自分の子供のお年玉やお盆玉はいつから渡すべき?
うちの子供には直接お年玉やお盆玉は渡していません。
お正月もお盆も1日のお小遣いだけです。
夫と話し合って「子供が本当にお金の価値が分かるようになってから考えよう」
と決めています。自分たちの子供はこのような方法でいいと思います。
子供は親が渡さなくても、祖父母や親戚、親の友人などからお年玉・お盆玉をもらえます。
極端な言い方をすると、子供は「みんなからもらったお年玉・お盆玉」で、お小遣いの数倍もの
お金をもらうことができるので、親は子供の将来のことを考えて、子供にお金を渡すのではなく、
その金額を子供名義の通帳を作って貯金しておくという方法もありますよ。
私は親からお年玉はもらったことがなく、その金額を親がずっと預貯金してくれていました。
ただこの方法は、途中から始めてしまうと「今年は自分の親だけお年玉をくれなかった」と、
親に対する不信感を持たれるケースがありますので、子供に物心がつく前から始めて、
子供には「親から渡すお年玉は将来のために貯金するのが我が家のルールである」と
話しておくことが必要です。
このルールは子供が小さい時から始めなければならないこと、毎月のお小遣いではなく、
子供もお年玉をたくさん持っていることから、親が独断で決めても構わないでしょう。
親戚の子供のお年玉・お盆玉はどうするべき?
他の子供、特に自分の兄弟姉妹の子供である甥(おい)や姪(めい)の
お年玉・お盆玉は、いつから、金額はいくらぐらいにするのがいいでしょうか?
我が家の場合は兄弟姉妹や親族間で話し合って、金額を取り決めています。
私の友人や親族の友人たちにも聞いてみましたが、そのように親族間で金額を
統一させていることが多いようです。
私の親族では、幼稚園児のお年玉・お盆玉は500円に統一しています。
この年齢だとうちの子と同じように、お金というものがわかっていなかったり、
たいてい欲しいものがお菓子ぐらいなので、買いすぎないようこの程度の金額で充分です。
私の友人に聞いてみても、幼稚園児では500円~1,000円というところが多かったですね。
幼児へのお小遣いのまとめ
幼児のお小遣いやお年玉・お盆玉の金額やお金のことを決めるのは難しいことです。
このくらいの子たちは、まだ「お金」というものがはっきりと理解できていませんし、
欲しがるものはお菓子ぐらいです。
それより大きいものは、まだまだ欲しいものがあれば親に買って欲しいと訴えてきますし、
クリスマスの前にはサンタさんにお願いしていることもあるでしょう。
まずはお店で欲しいものがあるときには「お金で買う=お金と欲しいものを交換する」
ということから、少しずつ教えていければいいのではないでしょうか。
そのために、お買い物ごっこなどの遊びを通じて教えるのもいいかもしれませんね。