毎日の育児に少しの時間でもいいから誰かに頼りたい・・・
そんなことを思ったとき、あなたには頼れる人がいますか?
頼れる人で、いちばん頼みやすいのが実母、つまり自分の母親ではないでしょうか。
子育てでいちばん頼れるのは自分の母親
私の夫は転勤族なので、勤務先が実家からそれほど離れていないときには、
自分の親を頼ったこともあります。
友達や知り合いのママと話をする中で、実家が近いからよく頼る人、実家が遠くて頼れない人、
実家は近いけど頼らない人、と実に色々な状況の中で子育てをしているのが分かりました。
そのママの気持ちも様々で、つい甘えてしまう、親も働いていて忙しいから頼れない、
自分でどうにかしようとやってしまう性格だから頼らない、頼るけどつい喧嘩になってしまう、
などなど。
私は、つい甘えてしまう派です。
でも、わざわざ来てもらっているのに、実母のすることにいちいち文句を言っていました。
それでも頼むと「近くにいるときぐらいは」と嫌がらずに来てくれる母・・・。
せっかく来てくれるのだから、また夫が転勤になるとなかなか会えなくなってしまうので、
親孝行の1つでもできたら、楽しい話もしたいし、一緒に子育ての話もしたい、
と母が来る前までは、こんな事を考えているのに・・・
どうして私はいつも文句ばかりいってしまうのかと、母が帰った後は、いつも自己嫌悪。
そんな私でしたが、原因はある時にふと気づいた自分の行動や考え方でした。
実母と仲良く、上手く手伝ってもらうコツはなんでしょうか?
子育てのペースが実母と違ってイライラ
別に実母との関係が悪いわけではなく、ずっと仲良くしていたいという気持ちはあるのに、
どうしていちいち私のほうから、一方的に母に突っかかっていくように文句を言って、
自分がイライラしてしまっていたのでしょうか。
もちろん実母で気を遣わないので、子育てでイライラしているから甘えてしまう、
ということもありましたが、一番大きな違いは性格の違いでした。
どちらかというと私はせっかちなタイプで、母はのんびりタイプ。
また私が物事を順番に片付けていかないと気が済まないタイプなのに対して
母は最終的に間違ってなければいいじゃないの、という結果重視タイプ。
最初は特に疑問を抱くこともなく、「母がモタモタしているから」「母が私に確認しないから」
というように、全てを「母のせい」にしていました。
でも誰かと意見が合わないときって、どちらかかが一方的に悪いっていうことはありませんよね。
必ず自分にも相手にも、お互いに悪いところや改善すべき点があるはずですよね。
そう思って、私が母につい文句を言ってしまったときに、自分の行動を見直してみよう、
そして「私の悪かったところを見つけて、できることは改善してみよう!」と自分の行動を
できるだけ振り返ってみるようにしました。
これが自分を客観的に見つめることになり、問題に気付くことができるようになった第一歩でした。
子育てで母親にイライラしたのはコミュニケーション不足
子供が幼稚園に通っていたので、朝はいつもバタバタしていました。
私は毎日のことなので、やるべき順番が頭の中に入っているため、
母が手伝ってくれているのに「そんなことは後でできるからいい」だとか、
「今は上の子の幼稚園へ行かせる準備が一番先だから、今やるべきことはそれじゃない」と、
自分の経験や意識を相手も知っていることが当然、とばかりに決めつけていて、
自分の思い通りに動いてくれない母にイライラして文句ばかり言っていました。
でも、自分を客観的に見直したことによりこれが最大の原因だったと気付きました。
相手は自分の母親といえども、今は一緒に生活をしているわけではないので、
母にとっては、この環境・状況は新人でわからないから、私が1つずつ伝えて教えて、
リードしなくては母は、何をどうすればいいのかわかりませんよね。
そこで私は、母が異なる順番で手伝ってくれても、まずは御礼を言うようにしました。
だって母は私たちのために一所懸命に手伝ってくれているんですよね。
その上で「朝は時間がないので、こういう順番でやってほしい」ということを、
きちんと母にわかりやすく説明をするようにしました。
そして母にわかってもらえるように説明をした次の日は、母の様子を見ながら、
私が自分から「それが終わったら、○○をしてもらっていいかな?」と声をかけ、
私がやってほしい順番に手伝ってもらえるようにしました。
すると、今までは母に対してイライラしてしまっていた気持ちや、行動がすぐに減り
「今日は助かったよ!ありがとう!」などの謙虚な気持ちや感謝の言葉をかけることが
とても多くなりました。
子育てで手伝ってくれる母にイライラしないために
せっかちで目の前の行動と結果にばかり目がいきがちな私。
つい「母だって子育ての経験者なんだから分かっていて当然」と決めつけがちですが
母とは世代も環境も違うので、自分で勝手に思い込んでしまうことは良くないですよね。
私は第2子を里帰りして出産したので、しばらく実家にいた時のことです。
一緒に連れていた上の子が母乳から離乳食に切り替わった時期だったので、
父と母が上の子に離乳食を食べさせてくれていました。
その時です。母が自分のご飯を食べたお箸で、子供に離乳食を食べさせようとしていました。
私の感覚からすると、とんでもないことです。
というのも、大人が使った箸でそのまま子供に食べさせると、大人が持っている虫歯菌が
子供にうつる危険があるんですね。慌てて厳しく止めさせた私に、父と母は目を丸くして
「昔は、そんなことは全く気にすることはなかったが、今はそこまで子供に気を遣って
やらないといけないのか?」と、まあこんな感じで、私との感覚が全く違うことがあるんです。
私の親の世代の常識と、今の私の常識とでは大きく違うこともありますし、まして
私の親は子育てから手が離れて長い期間が経つので、今の常識など知るはずもなく、
それは私の方から親に教えてあげなければならないことなんです。
親に1つ1つ説明しながら手伝ってもらうのは、手間がかかって大変かもしれませんが、
私の親が子育てをしていた時代と、今の子育てのやり方は違うことがたくさんあるので、
親とコミュニケーションを取らなければ、手伝ってもらうことはできません。
面倒といえば面倒なことですが、コミュニケーションさえきちんとできていれば、
母からも「これで良かったよね?」「これは片付けておいたよ!」などの嬉しくて、
有り難いことも増えるのではないでしょうか?
実母とのコミュニケーションが取れるかどうかは、あなた次第です。
実母とのコミュニケーションが上手く取れるようになると、毎日育児でイライラしている
あなたを、きっと実母は助けてくれるはずですよ。
だってあなたのお母さんなんですから...。