同じ家に住んでいて、生活を共にしていれば、夫の協力は欠かせないですよね。
たとえ専業主婦でも、せめて夫に「自分のことは自分でやってほしい」と思いますよね。
ただ、共働き夫婦であろうと、妻が専業主婦であろうと、お互いに思いやりを持って
家事を分担できたら、精神的な負担はかなり楽になるんですが、逆に家事の分担が
うまくいかなければ夫婦ともに不満につながるんです。
家事の負担を夫に求めすぎないこと
我が家は共働きなんですが、ほとんどの家事を私がやっているんです。
夫に分担してもらう家事といえは、
- 休みの日に時々お風呂掃除をしてもらうこと。
- 雨が続いて洗濯物が乾かなかった時に、コインランドリーに行ってもらうこと。
- 夫の洗濯物は自分でクローゼットに片付けてもらうこと。
たったこれだけです。意外とというか、かなり少ないほうですよね。
よく、「不満じゃないの?」って周りの人から言われたり、聞かれたリしますが、
確かにもっといろいろな家事を手伝ってもらったら、私は楽になるかも知れません。
ただ、私が夫に「もっと」を求めすぎてしまうと、今まで普通に私がやってきた家事が、
夫が仕事の都合などでできないときには、とても面倒くさく、負担に感じるようになって
しまい、どんどん私の不満が溜まってきてしまうことになります。
なので、夫が手伝ってくれることに感謝して、これ以上「もっと」を求めないようにしています。
家事の負担を夫に求めるのは良くないの?
「じゃあ、夫に家事を分担してもらうのは良くないことなの?」なんて思わないで下さいね。
決してそういうことを言っているんじゃないんですよ。
もしあなたが家事に対して負担を感じていたり、不満を感じているのなら、ちょっとだけ
考え方や伝え方を変えてみませんか?
私だってそんなに心は広くないですし、結婚してからほとんど共働きでやってきているので、
最初から「してくれていることに感謝」とか「もっとを求めず」なんて思ってきたわけではありません。
実際に家事の負担で夫に不満を爆発させたこともありますし、それでケンカにもなったこともあります。
でも、夫とケンカして気付いたことがあるんです。
「自分自身がどんなことを負担を感じているのだろう」
「夫にどんなことを協力してもらいたいのだろう」
実は私自身がこれをハッキリとさせていなかったんですね。
毎日の家事って、もちろんすべてを完璧にこなせっるわけはありませんが、細かいものまで挙げれば、
ほんとうにキリがないほどの仕事量になりますよね。
主な家事としては「掃除」「洗濯」「炊事」という3つが大きな柱になりますが、
例えば掃除だけでも「部屋の掃除」「トイレの掃除」「お風呂の掃除」「ベランダの掃除」
「玄関の掃除」「庭の掃除」「車の掃除」などなどがありますし、
部屋の掃除にしても「掃除機をかける」「ホコリを落とす」「拭き掃除をする」
「モップがけをする」など、細分してくと実にいろいろな作業というか、工程があるんですよね。
料理だって同じことです。
「献立を考えて」「買い物に行って」「買ってきたものを区分けして冷蔵庫に入れる」というところから、
「野菜を切るなどの下準備」「調理」「配膳」「洗い物」「片付け」などなど、これも細分化していくと、
細かいことがいっぱいあるんですよね。
たくさんの仕事の中で、私にとって何が一番負担で、夫に何を手伝ってもらいたいのか、
そこまで私の頭の中で整理できていなかったから、夫とケンカになっちゃったんですよね。
たとえば料理が負担だとしても、献立を考えるのが負担なのか、下準備が負担なのか、
洗い物が負担なのかで、私が夫にやってほしいことは変わってきますよね。
ただ夫に「料理が大変だから手伝って」とだけ伝えても、夫は何をしたらいいのか分かりません。
もちろん夫が、献立を考えて、買い物、調理、後片付けまでの「料理」という家事のすべてを
やってくれるなら問題ないのですが、夫が「主夫」でない限り現実的ではありませんよね。
つまり単に「料理が大変」と言っただけでは、夫には私が何が大変なのと感じているのか、
何を私が求めているのかが、正確に伝わるはずなどありませんよね。
例えば、私は料理という家事の中で「洗い物」が負担なのに、夫が料理を作ってくれて、
その時に使った鍋や食器がシンクに山のように放置されていたとしたら、
確かに「料理をつくる」という私の手間は減りましたが、私の不満は全く減っていませんよね。
そこで、私が夫に「なんで洗い物してないの!」っと怒っても、夫からすれば
「料理が大変だっていうから作ってあげたのに、なんで文句言われなきゃいけないんだ?」
と不機嫌にもなりますよね。
さらに腹立ちまぎれに夫に「ご飯作ってあげたんだから、洗い物くらいしろよ!」なんて言われたら、
売り言葉に買い言葉、「洗い物の方が作るよりずっと大変なのよ!」と確実にケンカになっちゃいます。
なので、自分が夫にやってほしいことは、ちゃんと具体的に「ご飯を作ることはいいんだけど、
洗い物が大変だから、洗い物を手伝って」というように伝えることが大切なんです。
そして、夫が協力してくれたら、しっかり感謝を伝えることも忘れずに。
決して「私はご飯を作ったんだから、夫は洗い物くらいして当然!」なんて思わないで下さいね。
家事って、お給料が貰えるわけでもないし、滅多に評価されることもありませんよね。
毎日しなければならないことなのに「やって当たり前」で、褒めてもらえることもありません。
家事というものの理不尽さは、主婦ならみんな知っていることですよね。
でも夫から家事をやったときに「ありがとう」なんて言われたら、あなたは嬉しくないですか?
だから逆に夫が家事をやってくれたときには、「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えましょうね。
家事の負担は夫に感謝の心を持って
夫に分担してほしい家事は、その家庭の生活スタイルや、個人の得意なもの、子供の年齢など
さまざまな状況で変わると思います。
自分がなにをどのように手伝ってほしいのか、夫にハッキリと具体的に伝えて、
そして、手伝ってくれた後は、ちゃんと感謝の気持ちを伝えましょう
「ウチの夫は○○も○○もしてくれない」と『してくれないこと』を数えるのではなく、
「ウチの夫は○○と○○はしてくれる」と『してくれる』ことを数えましょう。
あれもこれもと夫に求めて欲張りすぎると、家事が分担できている家庭でも長続きはしません。
これは家事に限ったことではありませんが、夫が「やってくれない」ことではなく、
「やってくれる」ことに目を向けると、夫に対して感謝の気持ちが生まれますし、
何よりあなたの心の負担が解消されますよ!