小学生の「入学祝い」などのお祝いのルールってどんなもの?

育児
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小学校やへの入学や卒業は子供も親も、大きなお祝いのイベントの1つですね。

また自分の子供だけではなく、日頃から親しくしている人の子供が小学校に

入学すれば、お祝いをして、一緒に喜んで、祝福してあげたいものです。

でも「お祝い」と言っても、贈るときのマナーなども気になりますよね。

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小学生のお祝い:入学祝い

子供が小学校に入学すると「入学祝い」を贈ったり、もらったりする人は多いですよね。

では、実際に入学祝いを贈ったり、もらったりするときには、どのようなことに

気を付ければいいのでしょうか?

小学生の「入学祝い」を贈るとき

もともと「入学祝い」というのは、ごく親しい身内の間でのお祝いです。

一般的には、自分の子供や孫、兄弟姉妹の子供の甥や姪ぐらいまでに贈る人が多いです

ただ職場の人や親しい友人、日頃から交流がある人などの子供に「入学祝いを贈ったらダメ」

というものではありませんので、自分が祝福してあげたいと思う子供には、遠慮することなく

お祝いをしてあげてくださいね。

 

小学校の入学祝いの場合は、一般的には現金を贈りますが、品物を贈ってもいいですね。

例えば、名前入りの文房具、図書カードなどのギフト券、学習をサポートしてくれる

図鑑や辞典、辞書なども贈り物に向いています。

 

また鉛筆やノートなどの文房具類は、金額は少額ながら必ず使うものですし、

もらった側も、それほど気を遣わなくてすむので良いプレゼントですね。

 

また、その両方を組んで現金にお祝いの品を添えて一緒に贈るのもいいですよ。

ただし郵送する場合には、お祝い金は郵便法で現金書留で送らなければならないと

定められており、贈り物はゆうパックや宅配便などの別便で送らなければなりません。

(ゆうバックに現金を入れて現金書留として送ることはできません)

 

小学生の「入学祝い」で現金を贈る相場ですが、贈る相手との関係によって異なります。

  • 子供や孫の場合は、10,000円~30,000円。
  • 甥や姪など親戚の子供は、3,000~5,000円。
  • 友人の子供の場合は、3,000~5,000円。

ただしこれはあくまで「目安」ですので、これ以上でも以下でも構いません。

職場なら、相手が上司か部下か、友人ならどのぐらいのお付き合いの人なのか、

また現金ではなく物を贈る場合や、現金と物を贈る場合などによって変わってきます。

いずれにしても、もらったほうが負担に感じない程度の金額にすることが大切です。

 

入学祝いで現金を贈るときは、ご祝儀袋に入れて渡すのが原則です。

ご祝儀袋の水引は、入学祝いだと「紅白の蝶結び」のものを使います。

蝶結びは、何度ほどいても結び直すことができると言う意味がありますので、

何度あっても喜んでもいい慶事に使われるものです。

 

くれぐれも「紅白の結び切り」と間違えてはいけません。

この結び切りは1回限りのお祝いごと(代表的なものとしては「結婚祝い」など)に使うもので、

この「結び切り」の水引を、入学祝いで使うと、贈る相手に対して非常に失礼にあたります。

 

お祝い金を渡すときには、ご祝儀袋には新札を、金額は「4」「9」など「縁起が良くない」

とされる数字は避けたほうがいいでしょう。単独でお祝いをするときに、このようなケースは

あまり起こりませんが、「友人の何人かで、みんなで現金を出し合って贈る」ような場合

(例えば1人が1,000円、4人で4,000円など)は意外と気付かないことがありますので、

お祝い金を渡す前に注意してくださいね。

 

遠方などで直接お祝い金を渡せない場合は、ご祝儀袋に入れたお祝い金を現金書留の専用封筒に

入れて郵便で送りましょう。

(現金を普通郵便や宅配便で送ることは郵便法で禁止されています)

 

小学生の「入学祝い」をもらったとき

入学祝いを現金でもらうと、自由な使い方ができるので助かると言うのが本音ですよね。

ただ入学祝いを現金もらうと、お返しをしなければならないのか気になるところです。

基本的に入学祝いは「子供にあげるもの」で、かつては「お返しは不要」とされていたのですが、

最近では「入学祝いはお祝いをもらったので内祝いとしてお返しをする」という風潮の方が

強くなってきています。

 

親戚なら「返礼は不要」というルールを決めておけば、お返しの心配はなくなりますが、

親戚以外の人からもらった場合は「お返しが必要」と考えておいた方がいいでしょう。

 

お返しは「内祝い」としてお祝いをくれた人にお渡しするのですが、内祝いの金額は、

お祝いの金額の1/2~1/3を目安に、現金または商品券などを渡すのがいいでしょう。

ちなみに「内祝い」で現金をお渡しする時も「紅白の蝶結び」の水引のものを使用します。

「結び切り」だと、お祝いをくれた人に「今後は子供のことには関わって欲しくない」

という意思表示とも取られかねませんので、絶対に間違えないようにしてください!

 

内祝いで商品を渡すのは、お祝いをくれた人の嗜好などがあるので、避けるほうが無難です。

また地域によっては、内祝いとして上用饅頭じょうようまんじゅう(紅白まんじゅう)や、特別なものを添えて

渡さなければならない、いわゆる「ローカルルール」が存在することがあるので、

そこは地域の風習に従って、失礼のないように気を付けてくださいね。

 

もうひとつ大事なことは「誰から入学祝いをもらったか記録しておく」ことです。

自分の子供が入学祝いをもらったのに、入学祝いをくれた人の子供が入学や進学した時に

自分が入学祝いを贈らなかった、というのは相手に対して非常に失礼なことです。

 

必ずお祝いをくれた人の子供の年齢や進学の時期など、必要な情報は普段から記憶・記録しておき、

入学シーズン前に確認をしておくようにしましょう。

 

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小学生の「進級祝い」って必要なの?

学年が上がったときにお祝いをすることを「進級祝い」と言います。

私は入学や卒業のときのお祝いはもらった記憶はありますが、進級祝いは記憶がありません。

友人たちに聞いてみても「進級祝いは特に何もしてもらわなかった」という人ばかりだったので、

お祝いをするほうが少数派なのでしょう。

進級祝いは、入学祝いのようにお祝い品を贈ったりするのではなく、家族や親類で、

あるいはクラス替えの前に仲のいい友達を呼んで、一緒に会食やパーティーをするなどの

簡単なお祝いだけでいいでしょう。

 

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小学生の「卒業祝い」って必要なの?

卒業は、入学などと並ぶ人生の節目のお祝いごとになります。

小学校と中学校は義務教育のため、小学生を卒業すると、全員がすぐ中学校に入学します。

卒業と入学は時期が近いため、入学祝いだけで良いと思うかもしれません。

ただこれは大人だけの都合です。子供にとってはどうでしょうか?

まず中学校に全員が進学するとはいえ、全員が同じ中学に行くとは限りません。

小学校との中学校の学区が違って分かれてしまったり、国立や私立の中学を

受験して、学区外の中学校に進学する子もいるでしょう。

そのようなことがあるので「進級祝い」のように、みんながバラバラになってしまう前に、

友達や場合によっては先生も交えて「謝恩会」のようなパーティーをするのもいいでしょう。

 

また子供が中学校に自転車通学するのであれば自転車が必要です。

電車やバスを使って通学するのであれば、パスケースなども必要です。

時間を知るには腕時計が必要になります。

このようなものは、中学校に入学する前に揃えておく必要がありますし、また

子供に使い方を教えたり、実際に使わせて慣れさせておかなければなりません。

どれも高額なものなので、普段の子供のお小遣いでは買える金額ではありませんよね。

そのようなものを親から子供に「無事に小学校の6年間を過ごして卒業したお祝い」として

プレゼントすると、ただ単に買い与えたものよりも大切に使ってくれますよ。

 

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小学生のお祝いに関するまとめ

入学、進級、卒業は、子供にとって環境が大きく変わる節目になります。

そのタイミングでお祝いを贈ったりもらったりするケースは多いですよね。

贈るときも、もらうときも、子供の年齢にあったもの、学校や家庭で使えそうな学習用品、

自由に使い道を決めることができる現金やギフト券などが無難なお祝い品でしょう。

 

ただ「入学祝い」なら入学を、「進級祝い」なら進級を、「卒業祝い」なら卒業を、

お祝いをしてあげる気持ちが1番大切なことで、「お祝い品を贈る」ということが

本来の目的ではありません。

 

それを忘れずに、子供が健やかに成長したことを心から祝福してあげましょうね。