子育て中に、急に夫に転勤の辞令が出たら・・・大変ですよね。
私の夫も転勤族なので、数年に1回の割合で定期的な転勤があります。
転勤族は「自分の家を買って定住する」ということができないので、
社宅や寮などの設備や会社が部屋を紹介してくれるのでなければ、
どうしても自分たちで賃貸住宅を探して住むことになってしまいます。
賃貸住宅は、ほとんどがアパートやマンションなどの「集合住宅」で、
一戸建ての賃貸物件というのは非常に少ないんです。
そんな「集合住宅」で子育てをするときの注意点はどのようなものがあるのか、
すでに転勤で4度の引っ越し(すべて集合住宅です)を経験してきた私から、
いろいろと引っ越しのポイントをお話したいと思います。
子育て中にマンションへ引っ越す選び方
子育て世帯が引っ越しするときは、一人暮らしや夫婦だけのときと違って、大人だけの都合で
物件や住む街を自由に決めることができません。
子供の年齢によっても優先するポイントが変わってきますが、小さい子供がいる家庭だと、
ベビーカーや三輪車などを置くスペース、各部屋の広さ、脱衣所の広さなど、子供と一緒にいても
快適だと思える物件を選ばなければなりません。
また最寄り駅、役所や銀行などの金融機関、幼稚園や小学校などの教育機関までの距離、
さらに子供を遊ばせることができる公園の有無なども重要なポイントです。
我が家では物件を選ぶときに重視することは、だいたい次のようなものです。
- 間取りは2LDK以上であること
- エレベーターがあること(2階以上に住む場合)
- 駐車場が完備されていること
- 夫の職場から10キロ圏内であること
- 小児科の病院が近くにあること
- 最寄駅から徒歩圏内(10分以内)であること
- 公園や遊歩道などの子供が遊ぶところが近くにあること
- 子育て支援が充実している自治体であること
主にこのような基準で選ぶようにしています。
もちろん夫の転勤先によっては、全ての条件を満たしてる物件がないこともあります。
特に転勤は、どこの会社でも春と秋がメインになってきますので、検討していた物件が、
昨日は空室だったのに今日は契約済、なんていうこともありました。
そんなこともありますので、
まず「何を優先させるか」ということを、引っ越しを考える前に
夫婦で検討して、できれば優先順位まで決めておくといいですよ。
そして転勤先や引っ越し先が決まったら、なるべく早い時期に不動産屋さんで、希望に合った
条件の物件を探しましょう。最近は現地まで行かなくても、大手の不動産会社ならネットで
物件の情報が検索できるところも多くあるんです。
なかなか遠方への引っ越しだと、何度も現地に行くことができないので便利ですよ。
子育てでのマンション生活の注意点
アパートやマンションは多くの人が同じ敷地で生活する集合住宅ですよね。
アパートとマンションの区分は地域などで異なるため、実は明確な基準というものはないんです。
一般的に「木造建築」をアパート、「鉄骨や鉄筋コンクリート建築」をマンションとされる場合が
多いですね。
子育てに向いているのは、防音性に優れているマンションのほうです。
といっても、マンションでも窓を開けて大声で騒いだり、室内で飛んだり跳ねたりすると
近隣や階下には大きな生活音が響いて迷惑になるので、最低限の常識的な自制は必要です。
これは子供だけではなく、大人も気を付けなければならないところです。
生活音はどうしてもストレスにもなってしまいます。
私の知り合いでも下の階の人から生活音に対する苦情がきて、かなり揉めてしまった、
という話を聞いたことがあります。
でも、子供が小さいうちはなかなか「静かにして」と言っても聞いてくれないんですよね。
部屋中を走りまわったり、おもちゃの音が響いてしまったり…。
そんなときは、なるべく遮音性の高いカーペットを引くといいですよ。
特に低反発のクッションフロアなら、遮音性が高く、落下物の衝撃も伝わりにくくなり、
万一、子供が転んでしまったときにも衝撃を吸収して、ある程度のケガを防いでくれます。
また防犯面に気をつけなければならない、というデメリットはありますが、
子供が小さいうちは、あえて1階を選ぶという方法もありますよ。
物件によっては専用庭が付いているものや、何より子供がベランダから転落することは
考えなくてもよくなりますし、災害時などの緊急時の避難が迅速にできます。
また相対的にマンションは上階にいくほど家賃が高くなる傾向がありますので、
毎月の支出を抑えるにも1階を選ぶというのもいいですよ。
子育てのしやすいマンションの間取りは?
子育て中の部屋の間取りは思っている以上に大切なことなんです。
子供がいる場合だと、居住部屋が最低2部屋(1LDK以上)は必要です。
私は子供が産まれてから、全て2LDK以上の物件に住んでいますが、
大人が起きて生活している部屋と、子供を寝かしつける部屋は別の方がいいですし、
かさの高い子供用品(ベビーベッドやおもちゃ、おむつなど)が増えるので、
部屋数は多いに越したことはありません。
また子供は免疫力が弱いので、流行の病気に感染することが多いです。
特にウィルスで感染するものの中には、大人にもうつってしまうものがあるため、
(インフルエンザなどが典型的なものですね)なるべく感染を防ぐために、
普段は使わない部屋が1部屋あれば、大人への二次感染の防止にもなりますよ。
子供が小さいうちは対面キッチンだと、子供を見ながら炊事ができます。
ただし普通のキッチンと比べると、カウンターが部屋の中に飛び出している形状なので
転んだ時に頭をぶつけないように、またカウンターの上から物を落とさないように
くれぐれも気を付けてあげることが必要です。
子育てとマンション生活のまとめ
木造建築のアパートよりも、鉄骨や鉄筋コンクリートのマンションの方が音が伝わりにくい構造に
なっていますが、マンションでも騒音はトラブルになりやすいので、子供が小さい間は吸音性の
高いカーペットを敷くなどの配慮が必要です。
1階だと防犯面では劣りますが、専用庭のある物件なら子供を自宅の庭で遊ばせることもできますし
何より上層階から転落するという事故はなくなります。
子供と大人が生活する部屋は分かれている方がいいので、部屋数は多いに越したことはありません。
最低でも2部屋ある1LDK以上の部屋を選ぶようにしましょう。
引っ越しシーズンは春と秋です。その時期に引っ越さなければならないときには、なるべく早く
引っ越し先の物件を見つけて契約しないといけません。少しでも出遅れると、良い条件の物件は
他の人にどんどん先に契約されてしまいます。
転勤のある職場なら、いつ転勤の辞令が出ても対応できるように夫婦で話し合っておきましょう。