子供が3歳に近づくと、幼稚園に入れる時期を考えるようになりますね。
かつての幼稚園といえば「年少・年長」の2年保育が主流でしたが、
最近では3年保育や4年保育などがあり、主流は3年保育のようです。

2年保育のとこめずらしいね!うちの周りには3年保育の幼稚園ばかりだった!ちょっと探してみるのもよいのかも?
— だんごちゃん@わすれんぼ (@dango14) June 20, 2019
でも、もし子供が「人見知り」や「場所見知り」などが激しい性格だったら
幼稚園にいつから通わせるか、頭の痛いところです。
では、そんな子供の幼稚園をどのようにするのがいいのか考えてみましょう。
なおこの記事では学年がわかりにくいので、3歳の園児を「年少」4歳の園児を「年中」
5歳の園児を「年長」と統一して書いていきますね。
幼稚園で人見知りをしないか不安!
子供が幼稚園で人見知りや場所見知りをする、というのは普通のことなんです。
大人でも初対面の人と会う時や、始めていく場所では緊張しますよね。
子供なら初めての経験なので、その緊張や不安は大人よりずっと大きいんです。
保育園に預けていた子なら慣れているかも知れませんが、幼稚園で初めてママと離れる、
家以外の場所に連れていかれる、知らない子がいっぱいいる、見たことない大人(保護者や先生ですね)
を見て戸惑うのは当然と言えば当然ですよね。
普段は人見知りや場所見知りを全くしないので「この子は幼稚園に通わせても大丈夫だろう」
と思っていた子が、いざ幼稚園に連れていくようになると、初めの頃は朝からワンワン泣いて
「幼稚園に行かない」とダダっ子になってしまう子もいるんですよ。
つまり、どんな子供にも幼稚園という場所に慣れるまで、ある程度の時間が必要なんです。
これは3年保育でも2年保育でも、子供の年齢が違うだけで、年少の方が大変だとか、
年中の方が手がかからないということではなく、どちらも変わりはありません。
また3年保育では、最初はママと一緒に幼稚園に通って、少しずつママと一緒にいる時間を
減らしていく、というところもあるんです。そのような幼稚園なら人見知りや場所見知りの
子供でも慣れやすいですよね。
でも中にはこんな子もいるんですよ。
昨日から上の娘が幼稚園通い始めたのだけど、あんな人見知りしまくりだった娘が親が拍子抜けするくらい普通に登園して普通に楽しく遊んでたみたいなのでこんなにも成長した娘を嬉しく思います。最初はだいぶ苦労するかと思ったからね。娘から力を貰いました。
— 有岡 扶裕人 (@fuyutoa) April 13, 2016
この子はちょっと極端な例かもしれませんが、親がいればベッタリしていて人見知りや場所見知りが
激しくて、幼稚園に通園を始めた当初はグズって大変だとしても、実際には親が心配しているよりも、
子供は環境の変化に慣れやすいのかも知れませんね。
幼稚園にはいつから通わせるのがいいの?
3歳くらいまでは自分を中心にしか物事を見ることができません。
まだその頃には、同年齢くらいの知らない子がいても、お互いに余り関わろうとはしません。
でも3歳を過ぎると、周りのことが見えるようになり、他の子と遊んだり話したりすることで、
知性などが発達してくる年齢なんですね。もちろんトラブル(ケンカなど)もありますが、
それもまた他の子とコミュニケーションを取るには必要なことなんです。
「幼稚園に通わせる」ということは、とても有意義なことなので、通わせるほうがいいのですが
その前に、金銭面以外で、幼稚園のこと、子供のこと、ママ(親)のことと、色々と知っておいた
方がいいことや、心配ごとなんかもありますよね。
ここで、そのような問題を整理して考えてみましょう。
幼稚園のこと
2年保育を希望しても、最近は園児も少ない地域もあるので幼稚園で園児の取り合いになって
3年保育からしか受け入れないところもあります。園児が少ないのなら2年保育でも入りやすい
と考えがちですが、カリキュラムが3年保育を前提として作られているので、必要な施設や
保育士などの経費も3年保育で計画が組まれているため、2年保育なら転勤などで転出した子の
追加募集しか行っていないところも意外と多くあります。
また人気の高い幼稚園では、その3年保育の入園でさえも、未就園児のときの「プレ保育」に
参加していることが条件になっていることもあります。
もし「この幼稚園に通わせたい」という希望がある場合は、事前に情報を収集しておきましょう。
中には給食や送迎バスがない幼稚園もあるので、それも確認しておきましょう。
子供のこと
子供が年少なら、出来なくて当たり前なので、保育士が徹底的にサポートをしてくれます。
逆に言えば「年中ならできるもの」として思われてしまうこともありますので、2年保育で
年中から入園すると子供が少し苦労するかもしれません。また3年保育だと、年少のときに
友達などの人間関係が出来上ってしまっているので、年中からだと溶け込みにくい雰囲気で
子供が居ずらく感じるかも知れません。特に人見知りの子だと孤立してしまうかもしれません。
また近所で一緒に遊んでいた同じ年の子供が3年保育に入ってしまうと、その子が幼稚園に
行っている間は一緒に遊ぶことができませんし、幼稚園から帰ってきた後も幼稚園の子と
遊んでいると、中に入っていきにくくなったり、幼稚園の話題になると付いていけずに
遊んでいても楽しくない、と感じてしまい、遊び相手がいなくなることもあるでしょう。
特に人見知りの子だと、家の中で遊ぶことが多くなってしまうことも考えられます。
ただ3年保育が子供にとっていいことばかりではありません。
3年保育の中には年少クラスがなく、年中クラスと一緒に保育を受けるところもあります。
つまり、年中 → 年中 → 年長というように、年中クラスを2年続けてやることになるので、
最初の年中さんのときに大半が年長さんに進級するので、せっかく1年間仲良くやっていた
友人とクラスどころか、学年までかわってしまうんですね。
このカリキュラムだと、2年目の年中さんになったときに、また再スタートをしなければ
ならないので、人見知りの子にとってはストレスになって大変ですよね。
このような幼稚園なら(3年保育の割合にもよりますが)2年保育で充分でしょう。
ママのこと
ママ(親)も子供が幼稚園に通い出して、離れなければならないのは寂しいものです。
でもこれはポジティブに考えましょう。
ママが寂しい思いをしている間に、子供はひらがなを教わったり、折り紙を折ったり、
ねんど細工やお絵かき、体操やプールで身体を鍛えたり、家では教えられないような
こともたくさん覚えてきて、幼稚園から帰ってくるとイキイキとお話ししてくれますよ。
運動会やお遊戯会などでは、小学校に行く前から集団生活も身につけていきます。
本日のオープンキャンパスは保育体験。
参加者は名古屋文化幼稚園の各クラスに分かれて保育の実際を体験しました。
写真は年少組(3歳児)クラスの様子。
新聞紙をちぎってまるめて皆で一斉に放り投げて遊びました。 pic.twitter.com/hjMBbR04j1— 名古屋文化学園保育専門学校 校長デスク (@sengoku34846911) June 22, 2019
そもそも、子供が幼稚園に行って家にいない時間なんて、ほんの数時間です。
その間にお掃除や買い物、洗濯など子供に邪魔されず、気をつけなくてもできる時間ですよね。
家事を手際よくやれば、子供から解放された自分だけの時間もできますよね。
きっと長期のお休み(春休み・夏休み・冬休み)になると、「早く幼稚園が始まらないかな」と
思うようになるかも知れませんよ。
まとめ
人見知りや場所見知りの子供だと3年保育と2年保育、どちらにするか悩ましいところです。
いずれは小学校に1人で行かなければならないことまで考えると、早くからママとの距離を
置いておいたほうがいいのではないでしょうか。
かつては2年保育が主流だった幼稚園も、今は3年保育を前提としたカリキュラムを組んでいる
ところもあるので、2年保育で年中さんから入園しようとしても空いていないこともあります。
ただ3年保育の中には年少さんのクラスを設けず、年中さんを2年続けるところもあるので、
子供が3歳になる前に、きっちりと情報を入手しておきましょう。
幼稚園に通い出すと、寂しさを感じるママもいるでしょうが、その時間を有意義に使えば
子供が幼稚園に行っている時間なんてあっという間に過ぎてしまいます。
幼稚園から帰ってきた子供と楽しくお話ができるように、家事は子供が居ない間に
手際よく片付けておきましょうね。