Amazonの不正アクセスをメールで気付いた!さぁどうする?

生活
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Amazonのアカウントで、不正請求(アカウントへの不正ログイン)によって、

63,000円ほどの被害に遭ってしまいました。

幸いにも気付くのが早かったので、クレジット会社に連絡して支払いは防ぐ

ことができたのですが、そのときの顛末をお話ししようと思います。

 

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Amazonに不正アクセスで商品を買われた

私が不正請求をされることを知ったのは、このAmazonからのメールからでした。

Amazon不正購入メール

そもそも私がAmazonで物を購入したのは10年以上も前のことなんです。

つまり、ここ10年以内にAmazonで物を購入したことはありません。

Amazonのアカウントは家族も知らないので(本人も使っていないぐらいですから)

家族が利用するはずもなく、このようなメールが届くことはあり得ません。

最初は、「よくあるワンクリック系の詐欺か?」とも思ったんですが、

それにしては、ご丁寧に「お届け先」まで記載されています。

念のためにAmazonのサイトにアクセスして確かめてみると、

しっかりと購入履歴にこの商品がありました。

ちなみに、この「お届け先」は私の全く知らない場所、全く知らない人物です。

ただ、この時点でメルアドもパスワードを変更されてなかったのは、不幸中の幸いでした。

もし、どちらかでも変えられていれば、購入履歴さえ見れませんでしたからね。

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まずはAmazonに出荷を取消…ところが!

まずは全く身に覚えがない注文なので、発送前に出荷取消を出せばいい、と考えて、

出荷取消をしようとしたのですが、すでにこんなメールが来てしまっていたんです。

Amazon不正請求の発送メール

注文確認のメールから3時間半で、もう出荷済って…!?

実は、この日は夕方までスマホの電源を切っておかなければならない場所にいたので、

メールを受信してから見るまでに、タイムラグが発生してしまっていたんですね。

その短時間のタイムラグの間に、発注から出荷まで全て終わってしまっている…

顧客の利便性ばかり追求していくと、逆にこんな欠点もあるんですね。

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次はAmazonの返品手続をやってみた


とにかく商品がすでに出荷されてしまっているので、今度は相手が

商品を受け取れないよう配送前に返品処理をしておけばいいのでは?

と思い、返品手続きを行ってみました。

そうすると今度はこんなメールが…

Amazon不正請求の返品依頼のメール回答

Amazonでは「商品を受け取った後で返品する」ことしかできないようです。

つまり私が考えていた「配達の前に返品で相手に届かなくする」ことはできないんですね。

「送り先」「注文番号」「配送業者」「翌日の配達」これだけの情報が揃っているので、

不正ログインであれば、オンラインでも配達の保留ができるように、

システムの改善ができないものなのでしょうか?

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不正請求をお客様センターへ連絡する

とりあえず、これ以上は自分では不正アクセスによる商品発送の食い止めはできないので、

当日の21時にAmazonのお客様センターに連絡(チャット通信です)をしました。

こちらからの要望は・・・

  1. 不正ログインで覚えのない注文がある
  2. 受取日が明朝なので、すぐに配送を止めてもらいたい
  3. 不正ログインをされたので、すぐにアカウントを削除して欲しい
  4. 速やかに警察に連絡して犯罪を防止してもらいたい

とりあえず、これ以上の被害を増やさないよう依頼しておきました。

このチャットの最中に、まずは私のアカウントはロックされたようです。

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クレジットカード会社へ連絡

とりあえず「紛失・盗難デスク」へ

Amazonへの連絡が終わった後、すでに22時を過ぎていました。

次はクレジットカードの番号を相手に盗まれた可能性があったので、

カード会社に連絡して以降のクレジットカードを使用できないよう、

カード使用を無効にしておかなければなりません。

Amazon以外でも、オンライン決済なら、カード番号を知っていれば

簡単にできますものね。

そこでクレジットカード会社の連絡先を調べてみたんですが、

カードの紛失や盗難は24時間対応なんですが、

不正請求の連絡のコールセンターの受付は9:00 ~ 17:00になっているんです。

(今回の不正購入に利用されたカード会社の場合です)

ただ「クレジットカードの番号を盗まれた(かも知れない)」、ということは、

今後、不正使用の可能性があるので「盗難・紛失」と同じことだな、と考えて、

「紛失・盗難デスク」のほうに電話をしてみたんですね。

ところが・・・これが全く繋がりません。正確に言えば、電話は繋がるんですが、

「ただいま混みあっていますのでこのままお待ちいただくか、時間を空けてお電話を…」

というメッセージが延々と流れ続けるんですね。

そのまま1時間ほど電話を繋げたまま待っていましたが、結局オペレーターとは

話をすることはできず、諦めて電話を切りました。

夜間帯で盗難・紛失デスクのオペレータが少なくなっているとはいえ、

夜中でも電話をかける人って結構いるんですね。

それとも1件の対応に時間がかかるからかな?

翌朝にコールセンターに電話する

翌朝、9:00になると同時に、不正請求のコールセンターに電話を入れました。

今度は待たされることなく、ワンコールで繋がりました。

まずオペレーターから私が聞かれたことは

  • 電話しているのが本人かどうかの確認
  • 生年月日
  • 登録している電話番号
  • クレジットカードの番号

この情報で本人に間違いないことが確認されるようです。

こういう連絡をするときはクレジットカードを手元に置いておかないと、

いざ「カード番号は?」と聞かれても、あたふたしてしまいそうです。

私の方からコールセンターに連絡したことは

  1. 昨日、Amazonで不正ログインでクレジットカードが悪用された
  2. 昨日の午後のことなので、まだAmazonから使用報告は届いていないかも
  3. 今後、クレジットカードを悪用される恐れがあるので利用停止してほしい
  4. 警察に届け出た方がいいのか?
  5. このカードに紐づいているETCカードや交通系カードなどはどうなるのか?

といったことです。

この回答としては

  1. もし何か確認することがあれば改めて連絡する
  2. まだAmazonから利用報告は届いていない
  3. カード番号を変更したカードを1週間ほどで届くよう書留で送る
  4. 今のところ警察に届けてもらわなくてもいい
  5. カード番号を変更しても、そのまま使用できる

とのことでした。

補足として、「3」は今のカードが使えなくなるので、新カードが届くまでは、

オンライン決済を含めた全てのカード決済ができなくなります。

ただ「5」のように、そのカードに紐づけているカードは、新しいカードが届く前でも

今まで通り使用できるそうです。

ちなみにクレジットカードで引き落しているもの(公共料金など)は

カード番号が変わっても手続の必要はなく、クレジットカードの決済口座(銀行口座)も

何もしなくていいようです。

カード会社が「旧番号を新番号に自動的に読み替えてくれる」といった感じでしょうか。

特に私のほうではコールセンターに電話をしただけで、何か書類が必要だったり、

身分証明書の再提出などの必要はありませんでした。

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Amazonの対応に疑問あり

前日にAmazonにチャットで連絡した回答のメールがこれです。
Amazon不正請求の回答メール

ん~、なにかテンプレートが準備されているような回答のような印象ですね。

さすがにこれでは、こちらから依頼した内容に、ほとんど答えられていないので、

  • 請求を立てているのは理解できるが、商品の配達は止められたのか?
  • 配達が止められなかったのなら、Amazonから警察に届け出たのか?

とりあえず、この2点について、改めて回答が欲しいと再回答を求めてみました。

その回答がこのメールです。

Amazon不正請求の返信メール

私が警察への届け出ているかを聞いたのは、受取時間と場所がわかっているので、

Amazonから警察に手配を依頼したのか?という意味だったんですけどねぇ。

このような詐欺犯罪は、商品を引き渡すときでないと捕まえるのは難しいです。

こんな詐欺をする輩が、お届け先の氏名を実名にしているとは思えないので、

次の被害者が出る前に、防止したいというのが私の目的だったんですが…。

その後も何度かメールを送ったのですが、同じように「お答えできません」

という、通り一遍の回答ばかりが返ってきます。

これ以上、Amazonとやりあっていても無駄だと判断したので、

警察署に相談に行くことにしました。

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不正請求を警察署で相談

所轄の警察署で、これまでのAmazonとのやり取りしたメールを印刷して、

今までの経緯と同一犯による被害を防止してもらいたいと相談したのですが、

大体は私の予想した通りの答えが返ってきました。

  1. お届け先に住んでいる人物が犯人と言い切れない
  2. 受け渡しのときの現場でないと捕まえるのは難しい
  3. 私自身は、まだ不正アクセスをされただけなので、今は被害者ではない
  4. 「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」の適用は難しい

ざっくりとした警察署での回答はこんな感じでした。

実際には、もっと詳細な回答をもらっているのですが、全てを明かしてしまうと

犯罪を助長する可能性があるので差し控えておきます。

唯一、意外だったのは「4」ですね。

IDとパスワードが悪用されても「不正アクセス行為の禁止等に関する法律」では

被害届は出せないそうです。

あまり私が時間の取れない日に相談に行ったので、詳しい理由は聞けませんでしたが、

不正アクセスされたのがAmazonの運営サイトだからなのか、

金銭的被害がなかったからなのか、今もモヤモヤしたものが残っているのですが…。

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再度 Amazonからのメールで回答

警察署に相談に行ったからなのか、

たまたまタイミングが合っただけなのかわかりませんが、

Amazonからメールが来たのは警察署に行った1時間後です。

ようやく「知りたいこと」の回答が返ってきました。

Amazon不正請求の回答メール最終

「商品は配達前に運送会社に連絡して返送させた」ということですね。

それなら別に隠さずに、最初から教えてくれても良さそうなものですが…。

ちなみに私のクレジットカードの利用明細には「請求」も「返品」も

計上されていませんでした。

Amazonが書面通りの処理をしていたとすると、

クレジット会社で請求も返品も立てなかったということでしょうね。

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Amazonの不正アクセスを防止するには

Amazonからのメールを公開したのは、批判するためではありません。

業界最大手の通販会社でさえも、不正アクセスなどの被害に遭ってしまうと、

ここまで面倒なことになってしまうということを、リアルに伝えるためです。

では、今回の被害の原因はどこにあるのでしょうか?

1番の原因は、10年以上も使っていない通販サイトを解約していなかったことです。

あなたにも、こんなものはありませんか?

  • 長期間、全くアクセスしていない通販サイトがある
  • 資料請求やサンプル品のために会員登録したサイトがある
  • 忘れないように簡単なパスワードを使用している
  • 基本的に同じパスワードを使っている

もし、このようなものがあれば、速やかに解約するかパスワードを変更しましょう。

私のように、10年以上も放置していたものから個人情報が盗まれることもあるんです。

あなたが忘れていても、登録サイトはあなたのことを決して忘れてくれませんよ。