2月の大きなイベントといえば節分ですよね。
近年、節分といえば「恵方巻き」というのも広がり、
節分の時期になると「恵方巻き」はスーパーでもコンビニでも買うことができます。
しかし、いつの間に定着したこの恵方巻き。
恵方巻きの正しい由来って知っていますか?
江戸時代から始まったと聞いたことがあるかもしれませんが、それって本当なのでしょうか?
ここでは、恵方巻きの由来や起源などについて、詳しく解説をしたいと思います!
恵方巻きの由来や起源が知りたい!
恵方巻きの起源ですが、実は正確な時期は定かではないのですが、恵方巻きは江戸時代の末期ごろに大阪で始まったのが由来とされています。
節分のお祝いの際に、ついでに商売繁盛を祈ろうと始まったのがきっかけであり、商売繁盛がきっかけというのがなんだか大阪らしいですね。(笑)
元は大阪の芸子の中からじわじわと始まったのようなのですが、それが時間をかけて主に関西地方を中心に恵方巻きは広がりました。
ちなみに恵方巻きの文化が始まった当初は恵方巻きという言葉はなく、「太巻き寿司」や「丸かぶり寿司」と呼ばれていたようです。むしろこっちの方がわかりやすいような気もしますよね。
さて「恵方巻き」という名前が定着した起源ですが、1980年代後半に広島にあるコンビニチェーン店が、節分の時期に「大阪では節分に巻きずし(太巻き)を食べる慣習があるらしい」と、この太巻きを売り始めました。
その際、オリジナルティを出すために「恵方巻き」と名付けたのが始まりだとされています。なんだか大阪よりも商魂がたくましいですよね。(笑)
意外にも「恵方巻き」という名がついたのは最近なのですね。
それがまたコンビニやスーパーなどの全国チェーン店によって、「恵方巻き」というものがじわじわと広がり、今や「恵方巻き」は節分になくてはならないものになりました。
私の友人の家庭は、ご主人が東海地方の出身のアラサーで、子供の頃に恵方巻きが定着していた記憶がないといっていたのですが、関西出身の奥様は、確かに子供の頃から節分には恵方巻きを食べていて馴染みのあるイベントだったそうです。
かくいう私も大阪出身で、祖父母が大阪で商店を営んでいたため、子供の頃から「太巻き(寿司)のまるかぶり」を、その年の恵方を向いて、ひたすら無言で食べるという習慣はありましたね。
ただ当時からローカルな風習だと聞かされていたものの、関西のほんの一部の狭い範囲のものだったとは知りませんでした。
恵方巻きの由来や起源を知るのも面白いですね!
恵方巻きの食べ方で口から離さないのはなぜ?
恵方巻きの食べ方は決まっていますよね。
今年の恵方を向いて、口から離さず無言で食べきる。
よく考えてみれば、これに何の意味があるのでしょうか?
実は、この口から離さない理由として、商売繁盛の運を「余すことなくいただく」という意味から来ています。
どうせ商売繁盛を祈るなら、運を全部頂いてしまえや!という考えが見え隠れしていますね。(笑)
恵方巻きの食べ方の意味としてはこのような意味がありますが、ただ口から離さず一気に食べるのは喉にも詰まりやすいです。
実際にそれで喉に恵方巻きをつまらせる事故も起きていますし、お年寄りや子供が食べる際には無理にこの食べ方をする必要はありません。
「こういう意味があるんだぁ」程度で構いませんので、ゆっくり一口ずつ食べるようにしましょうね。
恵方巻きの食べる向きが知りたい!2020年は?
恵方巻きの恵方とは「歳徳神」がいる方向のことを言います。
この歳徳神がいる方向は縁起がいいとされており、その幸運を授かるために恵方の方を向いて恵方巻きを食べます。
恵方の決め方には、あの「陰陽師」で有名な「陰陽道」から考えられており、説明すると難しく長くなってしまいますので、ここでは割愛させていただきます。
ですので、簡単な法則だけ説明しますと、
西暦の一の位が
- 0,5ならば、西南西
- 1,3,6,8ならば南南東
- 2,7ならば北北西
- 4,9ならば東北東です。
実は恵方って4方向しかないんですよね。
2020年の一の位は0ですので、恵方は西南西になります。
ぜひ覚えておきましょうね!
恵方巻きには問題もあるけど伝統行事の1つ
恵方巻きは美味しいだけでなく、このような伝統のある文化ですが、毎年恵方巻きの廃棄処分問題などのニュースでマイナスイメージを持っている人もいるかもしれません。
確かに、福をもたらす恵方巻きを捨ててしまったらそれこそ本末転倒で、バチが当たりそうですよね。
でも恵方巻きには全く罪はなく、節分は1年間の健康を願う伝統行事です。
ぜひ、2020年も節分は恵方巻きを美味しく食べて、健康に過ごしていきましょうね!