沖縄の節分って他の地域と違う?波上宮の豆まきってどんなもの?

シーサーイベント・行事
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沖縄は日本でありながらも、独特の文化を今に引き継いでいます。

1970年代まで沖縄に行くにはパスポートが必要でしたし、車も右側通行でした。

また、歴史的にアメリカや中国と日本の文化を上手に取り入れ、独特のちゃんぷるー(ごちゃまぜ)の文化にもなっています。

実は「節分」も沖縄は独自の文化があるんですよ。

では、沖縄の節分は他の地域の節分と比べてどんな違いがあるのでしょうか?

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沖縄の節分ってどんなもの?

鬼と福豆

「節分」といえば、一般的には「豆まき」「恵方巻き」「ヒイラギに刺したイワシ」などが思い浮かびますが、沖縄では何か特別な行事はあるのでしょうか。

 

実は元々、沖縄ではあまり「豆まき」を家庭で行なう習慣そのものがなかったのですが、最近では以前にも増して一段と見かけなくなりましたね。また「ヒイラギにイワシを刺したもの」は沖縄では全く見ることはありません。

 

ただ幼稚園や保育園では、日本の伝統行事を子供に教えるための豆まきは行われます。

鬼が怖くて泣いちゃう子供がいるのは、沖縄に限らずどこも同じ光景でしょう。

 

恵方巻きは、コンビニが販促活動をしたので全国に広がりましたよね。

沖縄でも、今では節分の時期になると、コンビニやスーパーで恵方巻が普通に売られています。

恵方巻きの具材は本来7種類だと言われていますが、もともと沖縄にはなかった風習なので、トンカツ巻きやサラダ巻きなどもあり「とりあえず食べておこう」というようなレベルですね。

なので、沖縄ではあまり「節分」が大きなイベント、という位置づけではないんです。

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「波上宮の豆まき」ってどんなもの?

波上宮

テレビのニュースなどでは東京などの大きな神社に、力士やタレントなどを呼んで、「豆まき」をする映像をよく見かけますよね。

 

でも、そのような行事は沖縄では全くといっていいほどありません。

全国や沖縄で活躍するタレントさんも、たくさんいるのですが、沖縄では「タレントなどを呼んで豆まきをする」というような風習がなく、そのようなニュースを聞くことがないんですよ。

 

ただ、那覇市にある「波上宮なみのうえぐう」では、沖縄では珍しい「節分会」が行われます。

まずは神主がお祓いをして、獅子舞が登場し邪気を祓います。

でも沖縄の獅子舞は、県外のお正月などでよく見かける獅子舞とは全く姿や色などが違っていて、茶色い頭で全身が毛むくじゃらです。

 

獅子舞の邪気払いが終わった後には、境内で神職と年男、年女が豆をまきます。

 

それを参拝に来た一般の人が、とにかく懸命にキャッチしようとするんですね。

というのも、撒かれた福豆に「当たりくじ」が付いているものがあるからです。

当たりくじのついた福豆をキャッチすると、縁起物の破魔矢や熊手だけでなく、お米やお酒なども頂けるので、みなさん大きなバックや箱まで持ってきて一生懸命に受け取ろうとするのです。

まさに福を自分でつかみに行くといった感じですね。

「豆まき」といっても、まかれるのは福豆だけではありません。

アメや駄菓子、チョコレートなどの、お菓子もまかれるんです。

私が以前に行ったときには「なんだか大きいものが飛んできたな」と思ったら、なんと「みかん」でした。さすがに「みかん」が身体に直撃すると痛そうなので、大きいバックや箱は身を守るためにも必需品なのかなと思ったものです。

 

くじに当たった、当たらなかったという、その場の運というものははありますが、福豆やお菓子などをおいしく食べて、1年間健やかに過ごせるように邪気を払う、という意味では、沖縄でも他の地域の神社でも同じことですよね。

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沖縄の節分をまとめてみると・・・

守礼の門

沖縄は独自の文化、中国由来のもの、日本のもの、海外のものが合わさって本当にいろいろなものが混ぜこぜになっています。

そのため、日本の伝統文化である「節分」でも、幼稚園や保育園で豆まきをして、とりあえず恵方巻きを食べるくらいで、大きなイベントという印象はありません。

 

また神社に力士やタレントが来て豆まきをすることもありませんが、那覇市の波上宮では節分会があり、豆だけでなくお菓子やみかんなどが撒かれ、

福豆で当たりくじをついたものが取れれば、いろいろなものがもらえるので参拝者で境内はごった返します。

 

このように沖縄では「節分」のように日本伝統の文化を取り入れながらも、独自の文化を築いているものが、他にもたくさんあるんですよ。

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